Dr.さむらのハイパー気まぐれ日記

さむら脳神経クリニックから脳の健康について書いていくつもりですが・・・。

当たり前のことを当たり前にやる医療

むら脳神経クリニックでは、わかりやすい説明を心がけています。

なぜか???

それが当然だからです・・・。

しかし毎日外来で患者さんの話を聞いていると、当然受けるべき説明をきちんと受けていない方が多すぎる気がしています。

例えば、関節が痛くて病院へ行ったら、「レントゲンでは骨に異常はないから大丈夫!」と言われて帰って来ました、みたいな・・・・・。大丈夫じゃないから痛いはずなんですが、検査結果は大丈夫!だからあんたも大丈夫!

って、それホントに大丈夫???
(患者さんは痛いんですけど)

頭痛で病院に行ったら、「頭のMRIで異常ないから、大丈夫!」って。「頭痛はストレスが原因じゃないですかぁ?」って、こっちが聞きに来てるんですけどぉ。

最初の例で言えば、関節の痛みの原因は骨以外にも沢山あるわけです。てか、骨に原因があることの方が少ないんじゃないでしょうか?骨が原因って、骨折???骨腫瘍??? 骨折だったら先行する外傷の既往があったり、腫瘍って可能性はかなり少ないわけで、ドクターには骨以外の原因をしっかり突き詰めて考えていただく必要があるわけです。靭帯や筋肉やその他の周辺組織に原因がある場合や、それ以外の臓器に原因がある場合も考えられるわけです。例えば腰痛の原因が尿管結石だったり胃癌だったり。

ですから、痛みの原因を一生懸命考えて考えて、骨も靭帯も血管も筋肉も神経もその他の周辺組織にも原因がない場合、ドクターは「胃癌などの病気かもしれないから消化器内科で相談してみましょう。」と、次に進むべき道筋についても説明する義務があるはずです。ドクターが説明しない場合は、患者さんが質問すればいいわけですが、そんなの患者さんから説明される前にドクターの方からきちんと説明するのが当たり前です!

私は脳神経外科のクリニックにいるので、頭痛の患者さんが沢山来院されます。私のクリニックに来院される前に、他の病院やクリニックで頭痛の相談をしたコトがある患者さんも沢山いらっしゃいますが、「前の病院では、何頭痛と診断されましたか?」とお伺いしますと、「それは言ってませんでしたねぇ」と仰る方がほとんどです・・・・・。

医者が言わないんなら、聞けよっっっ(怒)!

って思ったりもするんですが、患者さんってなかなか医者に質問したりは出来ないものなんです。未だに医者の方が力が上とか立場が上とか思っている方が多いのかもしれません(よく分かりませんが)。

せっかく頭痛を治すために相談しに行ったのに、頭痛の診断すらも教えてもらえず、注意点も対処法も治療法すら説明してもらえず、「ストレスが原因じゃないですかぁ???」とか言われて帰ってくるって、あたくしに言わせりゃ悲劇です。せっかく何時間も待って高いお金払って、「ストレスじゃないですかぁ???」で片付けられたら、あたくしなら激怒しますけんっっっ(普段温厚なあたくしも)!

医者の方が力が上とかありませんので、病院に行ったら是非しっかり医者に質問して、自分の病状をしっかり理解して頂きたいと考えております。そのためには患者力を磨きましょう!





vol.24
患者さんについて求めること

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この記事へのコメント
I think so too. 私もブログ読んでゼロコーラやめてから、まったく頭痛がしなくなりました。
Posted by ryusuke yoshida at 2017年06月23日 11:22
時々いらっしゃいます。
人工甘味料で頭痛が悪化している方・・・。

気づいて止めるきっかけになったのなら、幸いです!

今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by samurasamura at 2017年06月23日 13:07
 
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