Dr.さむらのハイパー気まぐれ日記

さむら脳神経クリニックから脳の健康について書いていくつもりですが・・・。

無駄医、じゃなくて無題

前回投稿が12月4日。今年は2週間(14日)に1回程度のブログ更新を目指しているので、12月18日が新しい記事の投稿日ってコトになるわけで、相も変わらずお馬鹿な記事を1本仕上げてみたんですが、今日は出す気になれないのでパス!

何故かと言いますと、今日は亡くなった子供の命日。1週間ほど前からは自責の念に苛まれブルーな日々を過ごしておりました。毎年のことですけど・・・・・。

言い訳ぶっこくワケではありませんが、わたくしだって脳外科医の端くれですから、悪性脳腫瘍が「お祈り」で治るはず無いことくらい百も承知です。でも、ご両親のワラにもすがる様な思いを無下に否定するコトは、あの時の私には出来ませんでした。詳しくは、拙書お祈り vs 悪性脳腫瘍をご参照下さい(赤字をクリックすると記事に飛びます)。

もし今なら・・・。もし今でも、同じ様に判断して同じ様な過ちを犯すかもしれません。そして同じ様に後悔することでしょう。医学は純粋なサイエンスではありません。私達が治療の対象とする人間は、育ってきた環境も性格も考え方も違う、そして「生」に対する価値観も違う、その時の精神状態によっては判断内容すら違ってくる、サイエンスの範疇で割り切って考えることが出来ないシロモノであることは既に皆様にはご案内の通りでありますが、医者として診療に臨む場合はそれらを度外視し、感情を廃したある意味冷徹なまでの科学的判断が必要なのかもしれません。

それが出来る医者ほど優秀な医者であるとすれば、わたくしには無理。あたしゃ自分を頼って来て下さる人達と心を通わせて泣いたり笑ったりしていたいし、最期はそう言う医者に看取られて死にたいので。

一昨年は12月19日ですが、いいじゃないですか!で相変わらずやばいこと書いてますし、昨年12月18日はお墨付きでやっぱり思い出に浸ってました。

彼女が早くいらっしゃいと呼んでるはずですが、また1年生きながらえてしまいました。また来年も、この日を迎えることが出来るのか?

この気持ちを抱えて、また1年生きていくと思います。詮無いことですが・・・・・。





vol.24
患者さんについて求めること

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この記事へのコメント
良いと思います。先生の生き様。
Posted by ryusuke yoshida at 2012年12月18日 08:19
samuraせんせい

正しいかまちがっているかより、自分に対して、強い思いをもってくれた人に、
「ありがとう」と思うんだと、わたしは感じます。
Posted by myanta at 2012年12月19日 00:39
ryusuke yoshidaさん、今年も宜しくお願い致します!
Posted by samurasamura at 2013年01月01日 00:47
myantaさん、ありがとうございます。

めげずに頑張ります!
Posted by samurasamura at 2013年01月01日 00:48
 
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コメント

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