Dr.さむらのハイパー気まぐれ日記

さむら脳神経クリニックから脳の健康について書いていくつもりですが・・・。

離島医療

と言うコトで1月2日の記事の続きですが、離島医療というモノは医者一人で出来るモノではありません。

私の場合県立Y山病院へ3度赴任しましたが、赴任先のY山病院の医局のドクターの協力が必要なのは当然の話で、外科のドクターに麻酔かけて貰ったり手術の助手でヘルプして貰ったりは普通でした。私だって外科や泌尿器科の手術で、麻酔かけたり助手で入ったりしてましたから。みんなでお互いに助け合わないと、医療の質は維持出来ません!

とは言っても、一人で何年も離島で脳外科やるのは、どう考えても無理。1年365日24時間スタンバってるなんて、精神も肉体も蝕まれてしまいます。宮古八重山の離島の県立病院に脳外科医が定着しない現実が、それを如実に証明しております。個人的な、過労死覚悟の滅私奉公的努力では、離島医療は支えられません!

じゃあどうするかって?

そのために琉球大学に医学部が出来たわけであります(詳しくは、みんなの努力が水の泡をご参照下さい)。医学部が出来たからって、離島医療がすぐに充実するわけでは、勿論ありません。医局のマンパワーが必要ですし、「沖縄県の医療を支える」と言う理念と言うか強い意志が共通理解として医局の中に存在しなければなりません。その中で中心となるべきが、医局の主催者である「教授」その人であります。

家父長制的強権を持った教授が、強権発動的人事を持ってしてでも離島に医師を派遣し、それを医局員全体で支えるシステムが必要なのです。月に1回でも医局から留守番のドクターが来てくれれば、1年365日24時間的緊張状態から一時的に開放される時間がもてますし、難しい手術への応援態勢なども精神的な重圧を軽減してくれます。そして1年もしくは2年頑張れば、次の派遣医と交代することが出来ると言う保証が有るのと無いのとでは、モチベーションの維持においても天と地ほども差が生じます。

医局員の生殺与奪も教授の胸三寸ですし、離島医療だって活殺自在!!!

それでは、一県一医大構想や琉球大学医学部の創設の理念を理解し、離島医療に貢献する琉球大学医学部の教授として最適な人材とは、いったいどのような人物なのでしょうか?この度わたくし、この人なら離島医療に貢献してくれるに違いない!と言う具体的な人物像を文献中に発見致しました。自分で言うのも何ですが、日夜大量の マンガ本 文献に目を通し、勉強を怠らないわたくしならではの発見です! 是非次回の記事で皆様に供覧したいと思いますので、お楽しみに!




vol.24
患者さんについて求めること

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この記事へのコメント
市中病院にいたって、脳外科医は過労死でしょ。救急標榜してるところなら!!脳外科医をもっとふやさな、samura様の魅力ある研修医の勧誘術
に期待します。
Posted by ちゃあ@ちゃあ@ at 2011年01月19日 10:00
今は適度に休めてますかー?
Posted by miki-momiki-mo at 2011年01月20日 05:44
ちゃあ@さん、おはようございます。
コメントもありがとうございます。

大学の医局にいる頃、新入医局員が全く入らず、でも誰も勧誘する姿勢も見せずイライラしていたことがあって、教授に直談判して新入医局員勧誘担当となりました。それで3人の新入医局員を獲得することが出来ました。

学生と一緒に、酒飲みまくっただけですが・・・。
Posted by samurasamura at 2011年01月21日 09:41
miki-moさん、おはようございます。

先日ブログの記事を書いていたら、いつの間にか深夜2時を過ぎていたことがあって、今は11時頃までには就寝するように気を付けてますよ。
Posted by samurasamura at 2011年01月21日 09:42
 
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