Dr.さむらのハイパー気まぐれ日記

さむら脳神経クリニックから脳の健康について書いていくつもりですが・・・。

救世主?

ダニエル・カーターが大ケガで戦線離脱したのは仕方がないとして、ピンチヒッターで登場のコリン・スレイドまで怪我で離脱・・・。ナンバーエイト・キアナン・リードは病み上がりだし、フランカー2人(マコウにカイノ)も怪我を抱え、フルバック・イズラエル・ダグ、ウイング・リチャード・カフイも万善じゃない状態で、ホントに呪われているんじゃないかというくらいオールブラックスはワールドカップの女神から邪険に扱われている感じがします。

救世主?

今日の先発メンバーを見てみると、スタンドオフは急遽呼ばれたアーロン・クルーデン。1989年1月8日生まれの22歳。2009年に日本で開催されたU20ラグビー世界選手権ではニュージーランドチームのキャプテンとして2連覇を達成し、マン・オブ・ザ・シリーズに選ばれると共にIRB Junior Player of the Year 2009にも選ばれています(そんなのいつ出来たの?)。

救世主?

U20の決勝戦、2009年6月21日の対イングランド戦のビデオを取り出して見直してみますと(あんたヒマねぇ)、クルーデンのプレイ選択はキック13、パス14、ラン7(全部数えたんかい)。

2010年5月にオールブラックスに選出され、9月11日のトライネーションズ最終戦に踵の手術で欠場したカーターに代わって先発出場。史上初の全勝優勝がかかった重要な一戦で、全勝優勝を阻止すると共にホームで10連敗目の汚名は免れたいオーストラリアの強烈なプレッシャーに押されて、この時はほとんど目立った活躍は出来ませんでした。これもビデオを取り出して確認してみますと(相当ヒマなのね)、プレイ選択はキック6、パス6、ラン6。敗色濃厚な9対22で迎えた後半20分9秒に、コリン・スレイドと交代となりピッチを去ることとなりました。スレイドはこの試合が初キャップで、プレイ選択はキック0、パス4、ラン1。試合はと言うと、67分にマコウのトライでオールブラックスがにじり寄り、72分21秒にキアナン・リードがゴール下に飛び込みコンバージョンも決まって23対22と逆転勝利。

準々決勝のアルゼンチン戦もそうでしたが、残り20分を切ってからのオールブラックスの強さは半端じゃありません!

わずか7キャップのクルーデンがどこまでやれるのか、やや悲観的にならざるを得ませんが、スクラムハーフ・ピリ・ウイプー(54キャップ)、センター・マア・ノヌー(64キャップ)、コンラッド・スミス(53キャップ)、3人の経験豊富なハリケーンズの盟友達がどこまでカバーできるかにも注目かも。ウイング・コーリー・ジェーン(30キャップ)もハリケーンズだし。

予想としては、24年前のコトを考えると決勝戦はオールブラックス対フランスってコトになるんですが、24年前の準決勝オーストラリア対フランス戦は逆転に次ぐ逆転の手に汗握る好ゲームで、終了直前に左隅に飛び込んだフルバック・セルジュ・ブランコのトライでフランスが勝利!

救世主?


余談ですが、歓喜爆発のブランコよりも、左隅に向かって走るブランコを立ち上がって目で追うオーストラリアのアラン・ジョーンズ監督の不安そうな、今にも泣き出しそうな表情の方が私には印象的でした。

救世主?

それからすると、今回も試合終了ギリギリまでどっちに転ぶか判らない展開で、イズラエル・ダグ(フルバック)がらみの得点で勝敗が決するって感じでしょうか?

それにしても、控えメンバーを見てみると、バックスはソニー・ビル・ウイリアムス一人だけ。センターとウイングで使えるユーティリティーですが・・・、いや、もう一人、ここに来て復活した男、 スティーブン・キング スティーブン・ドナルドの名が!

救世主?

2008年テストデビューで22キャップ。ピリ・ウイプーと共にワールドカップの夢を諦めなかった男の執念が、最後にチャンスを呼び込んだかもしれません。その執念がドナルドをヒーローにするかも!




vol.24
患者さんについて求めること

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この記事へのコメント
予想した24年と同じオールブラックスvsフランスの頂上決戦は気合十分。 
      (マコウさんの足のケガは大丈夫でしょうか?)
 闘いの儀式『ハカ」踊りは楽しそうですね。
 それに女子ラグビーチームの『ハカ」踊りにはびっくりです。
 
Posted by merademonn at 2011年10月16日 22:46
merademonnさん、ご訪問ありがとうございます。

ハカを見ると気合いが入ります。太ももをバシバシ叩くのは、気合いを入れるには良い方法で、私もキックオフ直前にはももを叩いて気合い入れてました。

フランスには、過去に何度も煮え湯を飲まされた遺恨があるので、1999年の準決勝のように気を抜かず、ガンガン攻めて欲しいものです。
Posted by samurasamura at 2011年10月19日 09:17
 
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