Dr.さむらのハイパー気まぐれ日記

さむら脳神経クリニックから脳の健康について書いていくつもりですが・・・。

りばいばる

「薄情なドクター?」で中島みゆきさんの「ほうせんか」を引き合いに出しましたが、これは彼女が26歳の時の歌です。その翌年、みゆきさんが27歳の時に発表したのが「りばいばる」

りばいばる

と歌っています。封じ込めていた辛い、思い出したくないない思い出が、一曲の歌によって甦ってくる。「誰も知る人のない遠い街の角で」と言う点がミソのような気がします。例えば竹内まりやさんの「駅」では2年前に別れた彼の姿を黄昏の駅で見かけ、彼の愛情が痛い程に甦ってくるんですが、これは思い出のど真ん中にいる対象によって愛し愛された記憶が甦ってくるわけです。当然と言えば当然のコトですが・・・。

「りばいばる」においては愛情の対象どころか誰も知る人のいない街角で、その当時の周辺事情とも言えるようなひとつの「歌」によって記憶が甦って来るという点に心が揺り動かされる気がします。些細な事象(歌)によって記憶が呼び起こされると言うコトに、言いしれぬもの悲しさを感じずにはいられませんが、楽しかった記憶や嬉しかった記憶ではなく、悲しい記憶忘れたい記憶の方がより強く甦ってくるってトコも、意味深な、またある意味共感する点です。「忘れられない歌が もう一度はやる」と言うフレーズ、私には「忘れられない愛情が、もう一度甦ってくる」と聞こえます。対象がそこにいないからこそ、愛情が消えずに残っているのでしょうか? もしそうなら、救われた気持ちになりますが・・・。それにしてもこの方、27歳にしてこんな詩を書くなんて、いったいどんな人生経験を積んできたのでしょうか!

その意味でもう一人、いったいこの人何者?って思わずにいられないのが、ケイトブッシュ。彼女の3枚目のアルバム「Never for Ever」の1曲目「Babooshka」をお聞きになったことがあるでしょうか?

この歌の中で、主人公の女性が自分の夫を試すのです。
どうやって?

手紙
で! です。由紀さおりではありませんぞ! バブーシュカと言う偽名を使って、夫に手紙を出すのです。香水のほのかな香りのするその手紙を受け取った夫が、どんな反応を示すのか?? 彼女は更に追い打ちをかけます。今度は場所と時間を指定して、夫を誘い出すのです(恐ろしい・・・)。果たして夫は彼女(妻)に隠れ、手紙の女性の誘いに乗ってその場所に現れるかの??? そして彼(夫)が、どんな気持で手紙を読むのか、誘い出された先で変装して現れた妻の瞳に何を見るのか・・・? それは歌を聴いてのお楽しみ、と言うことで!

まぁ、二十歳そこそこでこんな詩を書くなんて、いったいその眼で何を見、何を感じていたのか・・・、いや、母の眼を通して両親の夫婦関係を見、背景心理を感じ取っていたのかも。




vol.24
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