言葉の進化
先日もレシピを見ながらお料理していたら、「白菜はざく切り」と書いてあったので思わず「ざく切りってどんな?」と聞いたのですが、「ザクザク切って下さい」と返事が返ってきました。
「・・・・・。」
それならブツブツ愚痴りながら切ったらぶつ切りですか?
それはいいとして、だしは引くモノだと思っていましたが、「だしを取る」でも特段間違いというわけではありません。普通は「だしを取る」って言いますし、そっちの方が一般的です。うまみ成分を「引き出す」か「取り出す」か。結局意味は一緒ですし。とは言っても、聞いていてちょっと違うなぁと思うコトも多々あります。いつも思うのは「続柄」の読み方。
「続柄」とは、血縁関係や婚姻関係を示す言葉で、父・母・祖父・祖母・息子・娘・甥・姪等々。正しい読み方は「つづきがら」ですが、「つづきがら」と読んでいる人はあまりお見かけしません。多くの場合は、「ぞくがら」と読んでおられるような気がします。逆に、大部分の人が間違えてしまえば間違った方が正しい読みになってしまうこともあり得ますので、場合によってはそれを踏まえて敢えて「ぞくがら」と読んでいるあるいは読ませている公官庁もあると言う話も聞いたことがあります。
読み方ではありませんが、「じなん」も「次男」ではなく「二男」が、「じじょ」は「次女」ではなく「二女」が正解です(たぶん・・・)。
ちなみに「二女狂ひ」は「じじょくるい」(二女が基地外に住んでいる狂ったと言う意味)ではなく、「ふためくるい」(二人の女に心を奪われることの意味)と読みます。心当たりのある男性諸氏は、気を付けましょうね。「俺は二人でなく三人だ〜!」と言う方、更にヤバイのでばれないように細心の注意を払いましょう可及的速やかに一人に決めましょう!
それはさておき、防火管理者の講習会に行った時「管理権原者」の「権原」と言う言葉を「けんげん」と読む教官と「けんばら」を読む教官がいらっしゃいまして、いったいどっちが正しいのかと調べてみました。普通に考えれば「けんげん」です。チャンバラならいざ知らず、「けんばら」なんて言葉、あまり聞いたことありませんし・・・。
結論から言いますと、「けんげん」と読むのが正しいのですが、私達が普通に聞く「けんげん」は「権限」の方で、これは「することのできる行為若しくは処分の能力又は行為若しくは処分の能力の限界若しくは範囲」と言う意味。「権原」の方は、「法律行為又は事実行為をすることを正当化ならしめる法律上の原因」と言う意味。つまり聞こえてくる音としては同じなんですが、法律上の意味合いが異なっているわけです。敢えて「けんばら」と誤読(?)して、この二つを区別しているのだと言う深〜い(?)お話しでした。
成る程ね〜。正しくない読み方をするのも、理由があるのね〜。言葉ってこうやって進化(変化)していくのかしら???
「ピンクい」はいただけませんが・・・。
「・・・・・。」
それならブツブツ愚痴りながら切ったらぶつ切りですか?
それはいいとして、だしは引くモノだと思っていましたが、「だしを取る」でも特段間違いというわけではありません。普通は「だしを取る」って言いますし、そっちの方が一般的です。うまみ成分を「引き出す」か「取り出す」か。結局意味は一緒ですし。とは言っても、聞いていてちょっと違うなぁと思うコトも多々あります。いつも思うのは「続柄」の読み方。
「続柄」とは、血縁関係や婚姻関係を示す言葉で、父・母・祖父・祖母・息子・娘・甥・姪等々。正しい読み方は「つづきがら」ですが、「つづきがら」と読んでいる人はあまりお見かけしません。多くの場合は、「ぞくがら」と読んでおられるような気がします。逆に、大部分の人が間違えてしまえば間違った方が正しい読みになってしまうこともあり得ますので、場合によってはそれを踏まえて敢えて「ぞくがら」と読んでいるあるいは読ませている公官庁もあると言う話も聞いたことがあります。
読み方ではありませんが、「じなん」も「次男」ではなく「二男」が、「じじょ」は「次女」ではなく「二女」が正解です(たぶん・・・)。
ちなみに「二女狂ひ」は「じじょくるい」(二女が
それはさておき、防火管理者の講習会に行った時「管理権原者」の「権原」と言う言葉を「けんげん」と読む教官と「けんばら」を読む教官がいらっしゃいまして、いったいどっちが正しいのかと調べてみました。普通に考えれば「けんげん」です。チャンバラならいざ知らず、「けんばら」なんて言葉、あまり聞いたことありませんし・・・。
結論から言いますと、「けんげん」と読むのが正しいのですが、私達が普通に聞く「けんげん」は「権限」の方で、これは「することのできる行為若しくは処分の能力又は行為若しくは処分の能力の限界若しくは範囲」と言う意味。「権原」の方は、「法律行為又は事実行為をすることを正当化ならしめる法律上の原因」と言う意味。つまり聞こえてくる音としては同じなんですが、法律上の意味合いが異なっているわけです。敢えて「けんばら」と誤読(?)して、この二つを区別しているのだと言う深〜い(?)お話しでした。
成る程ね〜。正しくない読み方をするのも、理由があるのね〜。言葉ってこうやって進化(変化)していくのかしら???
「ピンクい」はいただけませんが・・・。
この記事へのコメント
samura先生こんにちは。言葉って難しいですね~。
私がいつも思うのは『等』の読み方です。
例えば、『手紙やメール等』という文で、
多くの人は『てがみやメールとう』と読んでいるのですが、この場合
『てがみやメールなど』と読むのが正しいと思うのです。
また、たまに文章の中に『等々…』と出てきますが、
多くの人は『とうとう』と読んでいる気がしますが、
私は『などなど』と読むのが正しいと思うのですが、先生は普段どう読みますか?
以前、NHKのアナウンサーがやはり『とう』と読んでいまして、NHKなら間違いないと思うのですが、
ん~…でも納得いかない。
『とう』と読むのは、『八等分(はちとうぶん)』とかなら分かるんですけどね…。
私がいつも思うのは『等』の読み方です。
例えば、『手紙やメール等』という文で、
多くの人は『てがみやメールとう』と読んでいるのですが、この場合
『てがみやメールなど』と読むのが正しいと思うのです。
また、たまに文章の中に『等々…』と出てきますが、
多くの人は『とうとう』と読んでいる気がしますが、
私は『などなど』と読むのが正しいと思うのですが、先生は普段どう読みますか?
以前、NHKのアナウンサーがやはり『とう』と読んでいまして、NHKなら間違いないと思うのですが、
ん~…でも納得いかない。
『とう』と読むのは、『八等分(はちとうぶん)』とかなら分かるんですけどね…。
Posted by 桜 at 2011年01月10日 11:11
samura先生お久しぶりです
そうですよね、『次男』か?『二男』か?
私もね、いつも書く度に二番目なんだから『二男』でしょう
と思っていたんですが、多くの方がそうは書かないので
やはり、多いほうに軍配は上がり・・・『次男』と書いていました
でも、考えてみると、確か役場で書類を書かされた時に『二男』と書かされたような記憶があります
やはり、日本語は難しい・・・
『ピンクい』もそうですが
『私は』を 『わたしわ』と書く人がいて
その話しをしていたら、ある方が
『あ~、今はね、公式文章にその書き方をしている人が居るんだよ』と言っていました
若い子のメールは『わたしわ』とか 『では』も 『でわ』になっていたり・・・
そのうち、正しい事が無くなり『読めればいい』って時代になるんでしょうかね~・・・
そうですよね、『次男』か?『二男』か?
私もね、いつも書く度に二番目なんだから『二男』でしょう
と思っていたんですが、多くの方がそうは書かないので
やはり、多いほうに軍配は上がり・・・『次男』と書いていました
でも、考えてみると、確か役場で書類を書かされた時に『二男』と書かされたような記憶があります
やはり、日本語は難しい・・・
『ピンクい』もそうですが
『私は』を 『わたしわ』と書く人がいて
その話しをしていたら、ある方が
『あ~、今はね、公式文章にその書き方をしている人が居るんだよ』と言っていました
若い子のメールは『わたしわ』とか 『では』も 『でわ』になっていたり・・・
そのうち、正しい事が無くなり『読めればいい』って時代になるんでしょうかね~・・・
Posted by たかりんこ at 2011年01月11日 01:19
桜さん、コメントありがとうございます。
「等」は、私は話し言葉でも書き言葉でも「など」と使ってます。「などなど」と入力しても「等々」と変換されますので、読む人からは分かりませんよね。
堅い話の時には「とう」と言った方がいい場合もあるので、読む時にもケースバイケースで使い分けてます。
「等」は、私は話し言葉でも書き言葉でも「など」と使ってます。「などなど」と入力しても「等々」と変換されますので、読む人からは分かりませんよね。
堅い話の時には「とう」と言った方がいい場合もあるので、読む時にもケースバイケースで使い分けてます。
Posted by samura at 2011年01月13日 08:08
たかりんこさん、おはようございます。
正しい事が無くなり「読めればいい」って時代、来るかもしれませんね。
正しい事が無くなり「強ければいい」って、北斗の拳的無秩序な暴力が支配する時代には来て欲しくありませんが・・・。
正しい事が無くなり「読めればいい」って時代、来るかもしれませんね。
正しい事が無くなり「強ければいい」って、北斗の拳的無秩序な暴力が支配する時代には来て欲しくありませんが・・・。
Posted by samura at 2011年01月13日 08:11
すっかり「ぞくがら」だと思っていました。
つづきがらが正しいんですね。
「けんばら」とあえて読むことで区別するというようなことは、けっこう日常生活の中であるような気がします。
ニュースでよく「くびちょう」って言ってたりしてるんですが、あれは首長のことなんですよね。
勉強になりました。
つづきがらが正しいんですね。
「けんばら」とあえて読むことで区別するというようなことは、けっこう日常生活の中であるような気がします。
ニュースでよく「くびちょう」って言ってたりしてるんですが、あれは首長のことなんですよね。
勉強になりました。
Posted by えこな at 2011年01月25日 19:09
えこなさん、コメントありがとうございます。
実は私も高校生くらいまでは「ぞくがら」だと思っていました。「続き柄」と送り仮名が入っていれば、「ぞくがら」と読む人はいないと思うのですが・・・。婚姻届・離婚届・出生届等の用紙では「続き柄」と送り仮名がふってあるのですが、ふってない場合の方が多いような気がします。
実は私も高校生くらいまでは「ぞくがら」だと思っていました。「続き柄」と送り仮名が入っていれば、「ぞくがら」と読む人はいないと思うのですが・・・。婚姻届・離婚届・出生届等の用紙では「続き柄」と送り仮名がふってあるのですが、ふってない場合の方が多いような気がします。
Posted by samura at 2011年02月06日 00:25