Dr.さむらのハイパー気まぐれ日記

さむら脳神経クリニックから脳の健康について書いていくつもりですが・・・。

ガルサン症候群

7月26日に、全くの個人的な興味から「出産予定日から受精日を計算しよう!」などと言うことを書きました。

多くの場合、最終月経開始日から出産予定日を計算する方法は載ってるんですが、その逆ってのはあまり見つからなかったので、アバウトではありますがさむら式計算法をこじつけてみたら2週間ちょっとで440ヒットを超える人気記事になってしまいまして、読者の皆様の興味の一端を垣間見たような気が致します。

それはどうでもいいんですが、7月27日からはめまいと言うか平衡機能に関するお話を書いてきました。「肩こりとめまい」に始まって、「視覚と聴覚」「危険な耳鳴り」と進み、8月6日には「前庭神経」まで辿り着いたのですが、その後聴神経鞘腫のお話にのめり込んでしまって、いつの間にかめまいのお話は雲散霧消してしまいました。

ま、それはそれでいいかぁ・・・(おじさんのブログは教科書じゃないし)。

その聴神経鞘腫ですが、私が医者になって最初の10年でたった3例しか治療に携わるコトが出来なかったわけで、非常にレアな腫瘍だと思っていたら、ガンマナイフやってた8年間では68回も治療するコトになってしまいました。治療はしていないけれど定期的にfollowしているって患者さんもおられますので、実は全然レアじゃなかったりして・・・。

それはいいとして、表題のガルサン症候群(ギャルサン症候群)は、片側脳神経が広汎に障害された状態をいいますが、聴神経鞘腫の手術でガルサン症候群に陥った症例を知っていますし、ガルサンならまだしも植物状態になってしまった症例も知ってます。10年間で3例しか手術したことない医者に治療を任せちゃうと、やっぱりまずいとは思うのですが、スーパー神の手ドクターだって最初から神の手だったわけでなく、聴神経鞘腫の手術だって1例1例積み重ねて卓越した技術を習得するに至った訳です。

優秀な外科医をどうやって育成するかは、本当に難しい問題だと思います。治療を受ける側からしても、自分の大切な健康や命を預けることが出来る外科医を見つけ出すことは、本当に難しい問題です。私はもう手術はやりませんが、ご相談に乗ることは出来ますので、どうぞお気軽にお尋ね下さい!




vol.24
患者さんについて求めること

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