Dr.さむらのハイパー気まぐれ日記

さむら脳神経クリニックから脳の健康について書いていくつもりですが・・・。

MRIで血管撮影!

皆様方はSMAPとTulipどちらがお好きですか?

MRIで血管撮影!


MRIで血管撮影!


あ、タイプmissった・・・・・、





























SPAMとTulipどちらがお好きですか???

MRIで血管撮影!


MRIで血管撮影!


おじさんはどっちも好きっ♡♡♡とかってよた話は置いといて、わたくしたちが毎日のように行っているMRI検査は、脳の状態を画像化して脳梗塞や脳腫瘍などの脳内病変の状態を正確に把握することが出来る検査です。

MRI検査では、血管を写すことは出来ません。血管の中には血液がどんどん流れていくため、撮ろうと思っても止まってくれないので写せないのです。逆に黒く抜けて写らないのが血管ってコトになるので、血管の状態は把握することが出来るわけです。血液を天然の造影剤ととらえて、写らない部分だけを抜き出して画像化すると、血管だけを見るコトが出来ますが、これをMRA(MR Angiography)と言います。 Angiography(アンギオグラフィー)は血管造影と言う意味で、MR Angiographyは古来よりMRアンギオなどと呼び習わされております。普通は造影剤を静脈注射して、もしくはカテーテルを直接頸動脈まで進め造影剤を注入して撮影しますが、MRAは血液を造影剤として用いますから造影剤の注射は必要ありません。

脳ドックではMRIとMRAを撮影して、脳内病変ばかりでなく未破裂脳動脈瘤を積極的に見つけようとしますが、わたくしどもは基本的に動脈瘤を積極的に見つけるようなコトは行っておりません。ドクターによっても考え方に違いがあると思いますが、個人的には臨床的に意義の無いような小さな動脈瘤を、あえて見つけて患者さんを心配させるようなコトはする必要な無いと考えています。よっぽど大きな動脈瘤があって脳神経が圧迫されたりしない限り、神経症状を呈することはありませんので、あえてMRAは撮影しておりません。

MRIで血管撮影!


臨床的に意義がある、治療が必要な程度の大きさの動脈瘤は、わざわざMRAをしなくてもMRIだけでわかりますので、そのような動脈瘤が見つかった場合は造影剤を用いた血管撮影や根治的治療をお勧めしております。もちろん破裂直前にぐぐぐ〜っと大きくなってくることだって有り得る訳ですから、MRIで写らないから絶対大丈夫って意味ではありません。

MRIで血管撮影!

部位や形状にもよるかと思いますが、長径7mm以上のサイズがある場合は根治的治療を検討する必要があると思います。

また、サイズが大きくなってくるような場合、

MRIで血管撮影!

MRIで血管撮影!


並べてみると、一目瞭然!

MRIで血管撮影!


MRIで血管撮影!


血管撮影して貰ったら、やはり・・・・・(真ん中の丸いのが動脈瘤)。

MRIで血管撮影!


幸い治療もうまくいって、動脈瘤が破裂しないように処置することが出来ました!

で、勘違いしないで欲しいのですが、MRAは血管の形を見る検査ではなく血液の流れる早さを見る検査なので、動脈瘤があっても写らないことがあります。動脈瘤が大きすぎる場合、動脈瘤の中で血液が停滞して流速が遅くなるため、写らないのです。

MRIで血管撮影!

MRIで血管撮影!

MRIで血管撮影!


そのような大きな動脈瘤は、MRIで見落とすことはありませんのでご心配には及びません!












vol.24
患者さんについて求めること

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この記事へのコメント
??????
これでおしまい?

何か足りないでしょう!
何かが!!ヾ(´Д`;●) ォィォィ
Posted by ichigeki at 2014年08月25日 14:59
脳動脈瘤のことでお聞きしたいのですが、よろしいですか?
Posted by RM at 2014年12月30日 11:45
 
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