Dr.さむらのハイパー気まぐれ日記

さむら脳神経クリニックから脳の健康について書いていくつもりですが・・・。

標準治療

極寒の我が家・・・。

5月の連休が終わったというのに、ラグビージャージを2枚重ね着して毛布に掛け布団をかぶって寝ています。だって、寒いんだもん。

冬はラグビージャージ4枚重ね着して、掛け布団に毛布は2枚。それでも足りない時は、寝袋に入って布団にもぐり込みます。だって、とにかく寒いんだもん。ことほど左様に、わたくしの寝ている部屋はめっちゃ寒いのです。下手に寝ると凍死しますので、決して寝てはいけません!

それはいいとして、標準治療とは世の中で一般的に行われている治療法という意味ではなく、エビデンスに基づいた現時点で最良の治療、行われるべき治療と言う意味だそうです。

悪性の脳腫瘍、例えば神経膠芽腫(グレードⅣ)の場合の標準治療は、手術で出来るだけ腫瘍を摘出しその後に抗癌剤と放射線治療を併用する治療法ってコトになるわけです。放射線は6週間かけて60Gy(グレイ)って量を照射する訳なんですが、脳の耐容線量を60Gyと考えると脳が耐えられるギリギリ限界まで照射しましょうって話です。

普通の壮年期の大人ならいざ知らず、高齢の患者さんにこれだけ大量の線量を照射すれば、副作用も相当強く出ますし脳の機能もかなりダウンしてしまいます。それからすると、標準治療を「行うべき治療」と位置付けるのが本当に正しいのかどうなのか、ちょっと考えさせられるケースもあるワケなんです(うまく言えませんが・・・)。エビデンス偏重の世の中じゃ、標準治療以外の治療ってなかなか出来ないんですが、ゲーゲー吐いてご飯も食べれない状態の患者さんに点滴して吐き気止め打ちながら放射線治療を続けることがホントに良いことなのかどうか・・・、わたくしにはよく分かりません。

最終的には患者さん(や御家族)が判断すべき事柄ですから、60Gy完遂出来無くても良いと言う考えだってあるでしょうし、場合によっては治療しないと言う選択肢だって有りなワケですから。




vol.24
患者さんについて求めること

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この記事へのコメント
お久しぶりです♪

かなりオーバーワークです(TT)
ヘトヘトです。

私だったら抗がん剤で吐き気がしてしんどい思いもして
それで年単位の余命が可能ならしますが
数か月なら治療はやめて穏やかに過ごしたいな。

ほんとこればっかりは難しい選択でどれが正しい
なんてことはないですよね。
Posted by ちったん at 2012年05月12日 19:11
いい年こいて「・・・だもん」「・・・だもん」と・・・全然可愛くない( *´艸)( 艸`*)ププッ


沖縄で凍死するなら、北海道はどないすんねん!
シベリヤの人は・・・・・・"┐( -""-)┌ ヤレヤレ"

ただラグビージャージ着たいだけじゃ?"(""▽""*) アヒョ"

見つかると嫁に怒られるので布団を着て・・・・・( ^ ^ )Y ピース!
Posted by ichigeki at 2012年05月14日 08:04
ちったんさん、貴重なコメントありがとうございます。

万人が正しいと言える回答はないですね、きっと。余命数ヶ月なら、私も穏やかにすごしたいです!
Posted by samurasamura at 2012年05月14日 22:28
ichigekiさん、「さすが、蛇の道はヘビ」的なコメントをありがとうございます!

ラグビージャージは常に着てます(今も)。いつも着ていたいので、寒い夜は重ね着しますが、寒くない時は重ね着しません(たぶん)。似たようなジャージを何枚も買って、どれがどれだか分からなくする作戦が成功しているようなしてないような・・・・・。
Posted by samurasamura at 2012年05月14日 22:34
 
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コメント

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