仲良くすべき?
確かに私は毎朝スタッフとのミーティングの最後に、「今日も頑張りましょう!」と言ってますよ、ハイ。でも「今日も頑張り過ぎましょう!」とは言っておりませんです(当たり前じゃん)。
頑張り過ぎることで、心身共に傷つくことだってあるのですから、そのあたりのバランスは重要です。大人だってそうなんですから、子供においては尚更のコトです。学校の先生方には、「お友達と仲良くしましょう」とか「お友達同士で協力し合いましょう」とか、倫理的良識的で一見間違いではないようなことをおっしゃる方がいらっしゃいますし、場合によっては「お友達とは仲良くすべき」とか「協力し合うべき」などと半ば脅迫めいた物言いとなることもあるのですが、私にはホントにそれが正しいコトなのか、そうすべきことなのか疑問に感じられるのです。
世の中にはお友達としてやっていくのが難しい相手だっていくらでもいるのですから、逆にそう言う相手とコンフリクトを避けて上手に付き合っていくすべを学ぶ(教える)コトも必要だと思いますし、そう言う相手と手に手を取って仲良しこよしでいる必要は全く無いと思います。どんなに頑張ったって勝てない相手だっているんですから、我々医者が患者さんに「治療しない選択肢もある」と言うコトも伝えなければならないように、言い方は変ですが「仲良くしない(喧嘩するという意味ではなく)」もしくは「付き合わない」選択肢があることも教えてあげるべきではないかと思います。陰湿ないじめだって未だに根絶出来ているわけではないと思いますし、教師が「みんな仲良く」を押しつければ、逃げ場を失う子供だって出てくるのではないでしょうか?教師の言葉が、子供を追い詰めたり傷付けたりすることだってあり得ると思うのです。
そう言う意味で、学校の先生ってホントに難しい仕事だと思います。
中学校まではいわゆる一つの義務教育ですが、これは子供に教育を受ける義務があるという意味ではないと理解しています。子供にあるのは「教育を受ける権利」であり、子供に教育を受けさせる義務を親や社会、国家が負っているってだけの話です。
乱暴な言い方で申し訳ありませんが、自分のアイデンティティーを無くしてまで仕事を続ける必要は無いと思いますので、そんな自己同一性障害的な職場は辞めちまえばいいのですが(ホントに乱暴)、子供の場合決定権があるわけでもなければ自分の伝えたいことを正確に伝える能力が確立されているわけでもなく、更には時間が限られていると言うコトもあり、そうもいきません。逃げ場を失って教育を受ける権利すら自ら放棄せざるを得ないような子供を出さないためにも、頑張って頑張ってこれ以上頑張れない状態に来ている子供に「もっと頑張れ」的なコトを言って更に傷付けない様、親も教師も注意しなければならないと思います。
頑張り過ぎることで、心身共に傷つくことだってあるのですから、そのあたりのバランスは重要です。大人だってそうなんですから、子供においては尚更のコトです。学校の先生方には、「お友達と仲良くしましょう」とか「お友達同士で協力し合いましょう」とか、倫理的良識的で一見間違いではないようなことをおっしゃる方がいらっしゃいますし、場合によっては「お友達とは仲良くすべき」とか「協力し合うべき」などと半ば脅迫めいた物言いとなることもあるのですが、私にはホントにそれが正しいコトなのか、そうすべきことなのか疑問に感じられるのです。
世の中にはお友達としてやっていくのが難しい相手だっていくらでもいるのですから、逆にそう言う相手とコンフリクトを避けて上手に付き合っていくすべを学ぶ(教える)コトも必要だと思いますし、そう言う相手と手に手を取って仲良しこよしでいる必要は全く無いと思います。どんなに頑張ったって勝てない相手だっているんですから、我々医者が患者さんに「治療しない選択肢もある」と言うコトも伝えなければならないように、言い方は変ですが「仲良くしない(喧嘩するという意味ではなく)」もしくは「付き合わない」選択肢があることも教えてあげるべきではないかと思います。陰湿ないじめだって未だに根絶出来ているわけではないと思いますし、教師が「みんな仲良く」を押しつければ、逃げ場を失う子供だって出てくるのではないでしょうか?教師の言葉が、子供を追い詰めたり傷付けたりすることだってあり得ると思うのです。
そう言う意味で、学校の先生ってホントに難しい仕事だと思います。
中学校まではいわゆる一つの義務教育ですが、これは子供に教育を受ける義務があるという意味ではないと理解しています。子供にあるのは「教育を受ける権利」であり、子供に教育を受けさせる義務を親や社会、国家が負っているってだけの話です。
乱暴な言い方で申し訳ありませんが、自分のアイデンティティーを無くしてまで仕事を続ける必要は無いと思いますので、そんな自己同一性障害的な職場は辞めちまえばいいのですが(ホントに乱暴)、子供の場合決定権があるわけでもなければ自分の伝えたいことを正確に伝える能力が確立されているわけでもなく、更には時間が限られていると言うコトもあり、そうもいきません。逃げ場を失って教育を受ける権利すら自ら放棄せざるを得ないような子供を出さないためにも、頑張って頑張ってこれ以上頑張れない状態に来ている子供に「もっと頑張れ」的なコトを言って更に傷付けない様、親も教師も注意しなければならないと思います。
この記事へのコメント
中には「グループを作らずみんなと仲良く遊びなさい」とおっしゃる先生もいます。こんなこと大人にもできませんから(少なくとも私には無理)子供には尚更無理な話です。
病は気からといいますが本当ですね。ストレスはライフスタイルを完全に崩してしまいますねぇ。
病は気からといいますが本当ですね。ストレスはライフスタイルを完全に崩してしまいますねぇ。
Posted by miki-mo at 2010年10月09日 05:42
2chのスレに「恐いことを書いていけ」というのがあって、
”先生「は~い、二人組をつくって」。”の1行書き込みに
子供の頃、皆と仲良くできなかったわたしは
当時の怖さを思い出しました。
友達つくれっていわれても作れない子もいますから
先生はほんと、大変だとおもいます。
”先生「は~い、二人組をつくって」。”の1行書き込みに
子供の頃、皆と仲良くできなかったわたしは
当時の怖さを思い出しました。
友達つくれっていわれても作れない子もいますから
先生はほんと、大変だとおもいます。
Posted by ★うずまきk at 2010年10月09日 09:47
samura先生、がんばりすぎないようにやっていきたい私です。
「産業保健師という仕事をして、職員の健康を守っていける保健師になりたい!」と思って、今の職場に飛び込みましたが、上司の壁や色々。。。が厚かいですね。。。
逃げたくても逃げられない。。
子供も大人もみんな、たくさんの壁があるようにかんじます。
「産業保健師という仕事をして、職員の健康を守っていける保健師になりたい!」と思って、今の職場に飛び込みましたが、上司の壁や色々。。。が厚かいですね。。。
逃げたくても逃げられない。。
子供も大人もみんな、たくさんの壁があるようにかんじます。
Posted by ベリーナース rena at 2010年10月09日 23:51
miki-moさん、コメントありがとうございます。
子供を大人の理想とする型にはめてしまうのは、場合によっては子供の可能性をも型にはめてしまうコトになりかねませんので、ケースバイケースで対応して欲しいとは思うのですが。それを全部学校の先生に依存すると先生も潰れてしまいますので、親の役割が重要になるのではと思っています。
一応脳外科を標榜していますが、「病は気から」の患者さんも多くて一部診療内科的なお仕事もやってます。身体症状だけ見てたら医療としては片手落ちで、医者は務まらないのではないかと思います。
子供を大人の理想とする型にはめてしまうのは、場合によっては子供の可能性をも型にはめてしまうコトになりかねませんので、ケースバイケースで対応して欲しいとは思うのですが。それを全部学校の先生に依存すると先生も潰れてしまいますので、親の役割が重要になるのではと思っています。
一応脳外科を標榜していますが、「病は気から」の患者さんも多くて一部診療内科的なお仕事もやってます。身体症状だけ見てたら医療としては片手落ちで、医者は務まらないのではないかと思います。
Posted by samura at 2010年10月11日 18:24
うずまきkさん、コメントありがとうございます。
小学校の頃はどちらかと言うと一人でいることが多かった(友達が少なかった)ので、二人組を作れなどと言われたら一人あぶれる恐怖にびびったと思います(恐)。
小学校の頃はどちらかと言うと一人でいることが多かった(友達が少なかった)ので、二人組を作れなどと言われたら一人あぶれる恐怖にびびったと思います(恐)。
Posted by samura at 2010年10月11日 18:29
ベリーナースさん、コメントありがとうございます。
純粋に自分のやりたいコトが出来る環境って、なかなか巡り会えないですね。天秤にかけて判断するしかないんだと思いますが、仕事自体にはやりがいがあっても、職場環境が自分に害をなすモノなら、アイデンティティーとプライド(たいしたプライドはありませんが)を捨ててまで続ける必要は無いと思ったので、私は仕事を辞めました。どんなに頑張っても乗り越えられない壁もあるわけで、壁を乗り越えるための努力を他に振り向けた方がより良い結果が得られることもあると思いますので。
純粋に自分のやりたいコトが出来る環境って、なかなか巡り会えないですね。天秤にかけて判断するしかないんだと思いますが、仕事自体にはやりがいがあっても、職場環境が自分に害をなすモノなら、アイデンティティーとプライド(たいしたプライドはありませんが)を捨ててまで続ける必要は無いと思ったので、私は仕事を辞めました。どんなに頑張っても乗り越えられない壁もあるわけで、壁を乗り越えるための努力を他に振り向けた方がより良い結果が得られることもあると思いますので。
Posted by samura at 2010年10月11日 20:49