Dr.さむらのハイパー気まぐれ日記

さむら脳神経クリニックから脳の健康について書いていくつもりですが・・・。

グレードⅣ、例えるなら・・・。

那覇市内の某所に、通称仏壇通りと呼ばれる仏壇仏具を扱うお店が軒を連ねる通りがありまして、その端っこで脳外科のクリニックを開業している私の先輩ドクターがいらっしゃいます。10数年前に同じ病院で仕事していた頃、術場の更衣室で着替えていたらその先輩が一言、「先生、相撲取りみたいな身体してるねぇ」。

な、なにぃ〜(怒)!

確かにわたくし太ってはおりますよ、ハイ。でも、ボディービルダーとは言わないまでも、せめてプロレスラーくらいは言って欲しいところでありますが、いくら何でも相撲取りはひどいのでは・・・?同じデブ(失礼)でも、相撲取りとプロレスラーではグレードが全く違います。グリオーマで言うなら、プロレスラーがグレードⅢで、相撲取りがグレードⅣってトコでしょうか。彼らは、糖尿病(たぶん)に高血圧(たぶん)、高脂血症(たぶん)に時々野球賭博なのですぞ!あまり言うとまた叱られますので本題に移りますが、真面目に相撲道に精進されている力士の皆様、悪気はありませんのでどうぞお許し下さい。身体を大きくすることも大切ですが、健康面への配慮もお願い致します。

ちょっとヘビーな内容になりそうなのでさらっと流しますが、グレードⅢとグレードⅣでは5年生存率(診断から5年経過後に生存している患者の比率)や生存期間中央値(50%の人が生存している期間。平均生存期間と考えて頂いてもいいかと思います)も全然違います。5年生存率はグレードⅢで20〜30%、グレードⅣでは10%以下ですし、生存期間中央値はグレードⅢが2年、グレードⅣは1年未満です。

さらっと流したつもりでもやっぱりヘビーなので、今宵はここまでに致しとうござりまする・・・。




vol.24
患者さんについて求めること

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この記事へのコメント
大河ドラマ風の可愛い?〆ですが、内容はいつも通りにヘビーですね(笑)
Posted by うさぴょんうさぴょん at 2010年09月21日 23:15
うさぴょんさん、ご無沙汰しております。
ご訪問、コメントありがとうございます。

悪性に限らず、グリオーマには辛い思い出が多いので・・・(泣)。
Posted by samurasamura at 2010年09月23日 00:19
うちの母が腎がんから肺に転移してしまったらしく(おそらくU+2163なのでは?と。)、
私的にもうアカンと覚悟はしているのですが、
下手に希望持つよりも、その方が気の持ちようとして良かったりするのでしょうか?
Posted by ミサミサ at 2010年09月26日 02:12
>2010年09月26日 02:12
>ミサミサ。すみません文字化けの為訂正
×(おそらくU+2163なのでは?と。)、
○(おそらくステージ4では?)
Posted by ミサミサ at 2010年09月26日 02:13
ミサミサさん、ご訪問、コメントありがとうございます。

ご質問の答えになるかどうか分かりませんが、昔私が治療した腎癌(肺転移、脳転移、膵臓転移)の患者さんのコトを明日の記事にしました。ご参考になれば幸いです(明日投稿予定だった記事は、明後日に回すことにしました)。
Posted by samurasamura at 2010年09月26日 22:03
 
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コメント

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