レセプター
人間(生物)の体内で、ホルモンなどの体内の刺激ばかりでなく、薬物などの体外から入ってくる刺激を受け取り、それを生体反応に変換するための構造をレセプターと言います。
レセプターは、大きく分けて細胞膜に存在するモノと細胞内に存在するモノがあります。薬剤やホルモンなど情報を伝達する物質が受容体に結合して生体反応が誘発されるのですが、レセプターはある特定の物質しか結合出来ません。鍵と鍵穴のように、このホルモンはこのレセプターに、と言うふうにパートナーが決まっているのです。
薬剤の場合は、あるレセプターを刺激する働きによって薬理作用を発現させる場合と、あるレセプターに結合するホルモンなどと似た構造を持つことで、そのホルモンと競合し作用を減弱させるモノとがあります。例えばアドレナリンの場合、気管支平滑筋にあるレセプターはβレセプターで、このレセプターを刺激するお薬を使うと気管支平滑筋が弛緩し気管支拡張作用が得られます。ところが心臓にあるβレセプターが刺激されると、心臓の収縮力が増大し心拍数も増加するので、血圧が上がります。気管支喘息に使う気管支拡張薬は、血圧を上げたり心拍数を増やす副作用があるのです。
逆に、高血圧の方にβレセプターを遮断するβブロッカーというお薬を内服して頂く場合は、血圧が下がるのと同時に気管支も収縮しますので、喘息の既往が無いかどうか注意しなければなりません。喘息の方にβブロッカーを飲ませてしまうと、喘息が悪化する危険があるからです。
レセプターは、大きく分けて細胞膜に存在するモノと細胞内に存在するモノがあります。薬剤やホルモンなど情報を伝達する物質が受容体に結合して生体反応が誘発されるのですが、レセプターはある特定の物質しか結合出来ません。鍵と鍵穴のように、このホルモンはこのレセプターに、と言うふうにパートナーが決まっているのです。
薬剤の場合は、あるレセプターを刺激する働きによって薬理作用を発現させる場合と、あるレセプターに結合するホルモンなどと似た構造を持つことで、そのホルモンと競合し作用を減弱させるモノとがあります。例えばアドレナリンの場合、気管支平滑筋にあるレセプターはβレセプターで、このレセプターを刺激するお薬を使うと気管支平滑筋が弛緩し気管支拡張作用が得られます。ところが心臓にあるβレセプターが刺激されると、心臓の収縮力が増大し心拍数も増加するので、血圧が上がります。気管支喘息に使う気管支拡張薬は、血圧を上げたり心拍数を増やす副作用があるのです。
逆に、高血圧の方にβレセプターを遮断するβブロッカーというお薬を内服して頂く場合は、血圧が下がるのと同時に気管支も収縮しますので、喘息の既往が無いかどうか注意しなければなりません。喘息の方にβブロッカーを飲ませてしまうと、喘息が悪化する危険があるからです。