ゴルフ頭痛
胸が急に痛くなったら心筋梗塞を考えますが、もしその痛みが移動する場合、解離性大動脈瘤って病気が考えられます。
あたしゃその昔先輩ドクターとカラオケで酒飲んで騒いでる時に、「さむらは石原裕次郎に似てるなぁ」などと言われまして、迂闊にも「どこが似てるんですか?」と聞いてしまいました。そしたら「髪型」だって。すみません、自然乾燥なんで(聞くんじゃなかったよ・・・)。その裕次郎さんが解離性大動脈瘤でした。加藤茶や藤田まこと、最近じゃ野村監督も解離性大動脈瘤って話らしいですが、これは大動脈の3層になっている筋層のうち真ん中にある中膜って部分がバリバリと裂ける病気です。中膜の裂け目が広がっていくので、それに伴って痛みも移動するわけです(恐)。
脳の血管にも解離性動脈瘤が発生することがありますが、どっちかって言うと頚の前から上行し主に大脳を栄養する頸動脈ではなく、頚の後から頭蓋内へ上がっていき脳幹や小脳を栄養する椎骨脳底動脈って動脈に発生しやすい疾患です。椎骨動脈は頸椎から横に飛び出した骨の突起に開いた横突起孔という穴の中を通って上行し、頭蓋内で左右の椎骨動脈がくっついて脳底動脈という1本の動脈になります。
この椎骨動脈に解離性動脈瘤が発生しやすいのですが、解離性大動脈瘤同様解離が生じた瞬間に激痛が走ります。そしてこれがドライバーでボールをかっ飛ばした後に起きるのが、ゴルフ頭痛です。クラブのヘッドが頭に当たったわけでもないのに、球を打った瞬間に後頭部に激しい頭痛が走り、次第にめまいや嘔吐などの症状も出てきます。ゴルフのスイングで急激に首をひねったことで椎骨動脈に解離が生じたのが原因で、勿論血管が裂けて痛いわけですから痛みが良くなることはありません。解離が進むと小脳や脳幹の血流が悪くなり、めまいや運動麻痺を合併することもある恐ろしい病態です。
あたしゃゴルフはやりませんのでよく分かりませんが(頚椎ヘルニアだし)、ロングドライブを誇るハードヒッターに起きやすいとも言われていますから、ゴルファーの皆様「頚をしっかり止めてスイングする」と言う基本動作をきちんと習得するように練習しましょうね!
あたしゃその昔先輩ドクターとカラオケで酒飲んで騒いでる時に、「さむらは石原裕次郎に似てるなぁ」などと言われまして、迂闊にも「どこが似てるんですか?」と聞いてしまいました。そしたら「髪型」だって。すみません、自然乾燥なんで(聞くんじゃなかったよ・・・)。その裕次郎さんが解離性大動脈瘤でした。加藤茶や藤田まこと、最近じゃ野村監督も解離性大動脈瘤って話らしいですが、これは大動脈の3層になっている筋層のうち真ん中にある中膜って部分がバリバリと裂ける病気です。中膜の裂け目が広がっていくので、それに伴って痛みも移動するわけです(恐)。
脳の血管にも解離性動脈瘤が発生することがありますが、どっちかって言うと頚の前から上行し主に大脳を栄養する頸動脈ではなく、頚の後から頭蓋内へ上がっていき脳幹や小脳を栄養する椎骨脳底動脈って動脈に発生しやすい疾患です。椎骨動脈は頸椎から横に飛び出した骨の突起に開いた横突起孔という穴の中を通って上行し、頭蓋内で左右の椎骨動脈がくっついて脳底動脈という1本の動脈になります。
この椎骨動脈に解離性動脈瘤が発生しやすいのですが、解離性大動脈瘤同様解離が生じた瞬間に激痛が走ります。そしてこれがドライバーでボールをかっ飛ばした後に起きるのが、ゴルフ頭痛です。クラブのヘッドが頭に当たったわけでもないのに、球を打った瞬間に後頭部に激しい頭痛が走り、次第にめまいや嘔吐などの症状も出てきます。ゴルフのスイングで急激に首をひねったことで椎骨動脈に解離が生じたのが原因で、勿論血管が裂けて痛いわけですから痛みが良くなることはありません。解離が進むと小脳や脳幹の血流が悪くなり、めまいや運動麻痺を合併することもある恐ろしい病態です。
あたしゃゴルフはやりませんのでよく分かりませんが(頚椎ヘルニアだし)、ロングドライブを誇るハードヒッターに起きやすいとも言われていますから、ゴルファーの皆様「頚をしっかり止めてスイングする」と言う基本動作をきちんと習得するように練習しましょうね!