Dr.さむらのハイパー気まぐれ日記

さむら脳神経クリニックから脳の健康について書いていくつもりですが・・・。

復帰記念日

周りのみんなが使ってるからってわけでは無いんでしょうが、深い意味もよく分からないままに使っている言葉がありませんか?

先日従兄弟の3回忌の時に、寺のぼーさんがそのようなコトを言っておられました。例えば「ご冥福をお祈りします」の「冥福」。何の意味かと言いますと、ぼーさんが言うには「冥土の幸福」なのだそうであります。同様に「地獄」は「地下の牢獄」なのだそうです。わたくし、初めて知りました。

と言うコトで、何が言いたいかと言いますと、「本土」とか「内地」って言葉です。今日は沖縄が日本に復帰した復帰記念日ですが、巷では「本土復帰」と表記されることが多いのです。この「本土」と言う言葉に相対する用語はと言うと、「離島」と言うコトになるらしいです。国土交通省の定義によると、「北海道、本州、四国、九州、沖縄本島を除く島」が離島と言うコトになっておりますから、本土イコール「北海道、本州、四国、九州、沖縄本島」ってコトになるわけです。

沖縄本島が、本土? それ、本当???

第二次世界大戦においては、「本土決戦」と称して日本本土での戦闘が想定されていたわけですが、沖縄は「前縁地帯」つまり日本本土に対する防波堤的な位置づけになっておりましたので、「本土」の範疇には含まれていなかったと思われます。戦後65年経った今でも、内閣府の資料には沖縄を本土に含めないと表記されているモノもあるくらいですから、政府のお役人ですら沖縄本島が「本土」だとは思ってもおられないってコトなんでしょう。ま、沖縄県の資料にしたって、本土という呼称が用いられておりますので、沖縄県自身が自らを本土と認識していないと言うコトが伺えます。

「内地」に関しては、戦前日本の支配下にあった台湾や朝鮮半島、関東州(いわゆる満州)、南洋群島以外の日本本土とされる地域を指す言葉で、勿論沖縄もその昔は内地であったわけですが、日本復帰前は日本本土でも内地でもなく、私ら物心ついた頃から日本の沖縄以外の地域を「内地」と呼んでおりました。「内地」に相対する用語は「外地」でありまして、日本本土以外の上述の植民地支配下にあった地域は「外地」であったわけですが、我々沖縄県民が未だに「内地」などと言う言い方をするのは、沖縄が「非内地」つまり「外地」であると自認しているコトになるのでしょうか?日本の沖縄以外の地域が内地で、そちらの出身でそちらに居住される方々を「ないちゃー」と呼ぶなら、沖縄県民は「がいちゃー」ってコトになってしまいます。

「沖縄」に相対する用語としては、「他府県」くらいしか思い浮かびませんが、基地問題における人柱的・人身御供的・白羽の矢的扱いを見ておりますと、やはり未だに「外地」なのでしょうか・・・?

「本土≒内地」と感じているのは私だけかもしれませんが、「沖縄≠内地、内地≒本土、∴沖縄≠本土」と言う三段論法から導き出される結論から考えますと、「本土復帰」などと言う言い方をしている限り沖縄が本当の意味で日本の一部として認められていないのではないかとも感じてしまう今日の復帰記念日なのでありました。




vol.24
患者さんについて求めること

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この記事へのコメント
こんばんわ!
それ本土?それ本当(笑)
samura先生
笑ってしまいました。
ただ今本土腹筋中?
割れた腹になるか…。ブヨブヨになったままか…。
はたまたクビレのあるお腹になるか!
見守りたいと思います。
Posted by よぅ at 2010年05月15日 23:08
はじめまして。

カワウソ家では、

ウチナーンチュはガイチャーという結論です。

それにしても復帰したら憲法に守られて、

安心して暮らしていけると、

子供心にも素直に信じていたのに、

日本は一度も憲法を使った事のない国だったなんて、

驚きです!

     こねねこ
Posted by ネコとウソネコとウソ at 2010年05月15日 23:11
今でこそ、県内は他府県出身の方で溢れかえっていますが、私が小学生だった頃は、近くに官舎のある 我が母校の小中学校ぐらいにしか、他府県出身者=自衛官のご家族(←当時はそういう認識デシタ)はいなくて、その子供達も だいたい遅くとも、中学卒業までには内地(あ、やっぱいつもの呼び方が出てしまいました)に帰って行きました。


中には 中学入学を期に 内地に帰るも、沖縄との学歴の差に着いて行けず、数年振りに 修学旅行先で約束して皆でそのコに会ったら、すっかりヤンキーになってた…なんて話もあります。


それ程に、昔から格差は大きかった…ってコト…?


そんな中、唯一高校まで沖縄に残って卒業した同級生は、だいぶ経ってから、『ないちゃーって呼ばれてるのは、いつまで経っても本当の仲間としては見て貰えてない気がして、寂しかった』と 話してました。


でもね、私はどちらかと言うと『ないちゃー』と言う言葉には、ウチナーンチュの卑屈な気持ちが出ていた様に感じます。


先の同級生曰く、地元の男子からイジメられたコ達の多くは『ないちゃー』であり、優等生である、という理由だけだったと。


確かに、帰宅すると家着と島ぞうりに着替えるヒンガーな私達と比べて、家でも学校着のままで靴下を履いて生活をしていた(と噂だった)ないちゃー達の、可愛かったコト。


イメージは、ほとんど『デキスギ君』と『しずかちゃん』だったもの…



今でこそ、私にとっては、『ないちゃー』も『本土の人』も、ただの愛称でしかありませんが…(^.^)


ただ、最近 仲良くなった本土出身の友達を通して、自分がいかに 他都道府県を一まとめで見ていたかに気付きました。


沖縄が独特、唯一無二であるように、他も同様なんですよね…。


みんなが互いの住む土地を、自分がそこに住む者だったらどうだろうか…という視点から見れる様になると良いのに…:-)
Posted by ちびころ at 2010年05月16日 09:34
よぅさん、こんばんわ。

昨日娘が、「腹筋、背筋に続くとしたら、何?」と聞くものですから、「腕立て伏せ」と教えてあげました。
腹筋背筋腕立て伏せと言えば、ホームトレーニーにおけるトライアスロン!日々これにいそしむ方々をトライアスリートと呼ぶ次第であります。
私は最近腰痛がひどくて、腹筋背筋はおろか腕立て伏せも難しくなりつつあります・・・(泣)。
Posted by samurasamura at 2010年05月16日 20:23
こねねこさん、ご訪問・コメントありがとうございます。

やはりガイチャーですか(泣)!
憲法記念日生まれのわたくしと致しましては、日本の法令における最上位にあるのが日本国憲法だと思っておりましたが、どうも日米安保条約が更にその上にあるようです・・・(怒)。
Posted by samurasamura at 2010年05月16日 20:27
ちびころさん、貴重なコメントをありがとうございます。

以前、沖縄の人は優しすぎると書きましたが、基地を他府県へ移設せよと声高に叫ぶことが出来ないのも、他府県の方々の立場に立って考えることが出来るからなのかとも思えます。
そこに住むモノであれば、基地が移転されて来たら困るだろうなぁと考えることが出来るから・・・。あんまりガイチャーじゃなくてウチナンチュの優しさに付け込まないで欲しいって感じです。
Posted by samurasamura at 2010年05月16日 20:41
 
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