なーてー
子供の頃、と言っても幼稚園に上がる前、琉球村とかにあるような古い民家と同じ様な家に住んでまして、勿論トイレは外にありますし夜は蚊帳をつって寝てました。街灯なんてほとんどありませんので、夜は真っ暗。空には満点の星が瞬いてます。
その頃、人里離れた山奥に「なーてー」と言う妖怪が住んでいました。なーてーは、「長い手」の意味で、夜になると長い手をぐ〜〜〜んと延ばして、悪い子ちゃんをさらいに来るンだそうです。手だけが異様に長いこの妖怪、よっぽど不格好な姿形をしているに違いありません。ま、容姿端麗な妖怪ってのもあまり妖怪っぽくないと言えばそうかもしれませんが、こんな手だけが異様に長いヤツなんているわけないじゃ〜んと思っていたら、なんとなんと、すぐ身近におりました。すぐ近くどころか、私たちの身体の中、脳の中に潜んでおりました。
この手の長い異様な姿形をしたものとは、私たちの脳の中に何千億とある神経細胞です。
神経細胞は、周りの神経細胞と無数のネットワークを形成していますが、樹状突起という情報を収集する為のアンテナを張り巡らせています。また、集めた情報を次の神経細胞に伝達する為に、軸索という長い突起を延ばしています。神経線維ですね。神経細胞の大きさは50μm程度ですが、もし5cm先の神経細胞へ情報を伝達する為には5cmの、10cm先なら10cmの軸索が必要になるのです。5cmは50μmの1000倍、10cmは2000倍に相当しますので、神経細胞は自分の身体の1000倍〜2000倍もの突起をもっているわけです。人間に例えるなら、私の身長が175cmで手の長さが身長の2000倍とすると、3.5kmですぞ!最も長い軸索は数十cmにも及ぶと言われてますから、身長の10000倍以上!
まさに、なーてー!
その頃、人里離れた山奥に「なーてー」と言う妖怪が住んでいました。なーてーは、「長い手」の意味で、夜になると長い手をぐ〜〜〜んと延ばして、悪い子ちゃんをさらいに来るンだそうです。手だけが異様に長いこの妖怪、よっぽど不格好な姿形をしているに違いありません。ま、容姿端麗な妖怪ってのもあまり妖怪っぽくないと言えばそうかもしれませんが、こんな手だけが異様に長いヤツなんているわけないじゃ〜んと思っていたら、なんとなんと、すぐ身近におりました。すぐ近くどころか、私たちの身体の中、脳の中に潜んでおりました。
この手の長い異様な姿形をしたものとは、私たちの脳の中に何千億とある神経細胞です。
神経細胞は、周りの神経細胞と無数のネットワークを形成していますが、樹状突起という情報を収集する為のアンテナを張り巡らせています。また、集めた情報を次の神経細胞に伝達する為に、軸索という長い突起を延ばしています。神経線維ですね。神経細胞の大きさは50μm程度ですが、もし5cm先の神経細胞へ情報を伝達する為には5cmの、10cm先なら10cmの軸索が必要になるのです。5cmは50μmの1000倍、10cmは2000倍に相当しますので、神経細胞は自分の身体の1000倍〜2000倍もの突起をもっているわけです。人間に例えるなら、私の身長が175cmで手の長さが身長の2000倍とすると、3.5kmですぞ!最も長い軸索は数十cmにも及ぶと言われてますから、身長の10000倍以上!
まさに、なーてー!