Dr.さむらのハイパー気まぐれ日記

さむら脳神経クリニックから脳の健康について書いていくつもりですが・・・。

無駄な努力?

うちの長男はバスケットボール、二男はサッカーをやっておりまして、よく試合の応援に参ります。私もラグビーの付き添いなどで、いろんなチームを観るんですが、プレーしている選手達の気合いもさることながらベンチで指示を出す監督・コーチ陣の気合いも凄いですよ。

私は、クラブ活動やスポーツも学校の授業と同様の教育的な観点で考えておりますので、まず何らかの目標がありそれを達成するためにどうするべきかプランを立て、実際に実行してみるのが普通の流れだと思っています。その成果を試し、目標がどの程度達成されているのかを確認する作業が、テストであり試合であると思っているのであります。スポーツやクラブ活動に関して言えば、普段の練習で行っていないプレーを試合の場でやってみることは、ダメとは言いませんが前述の考え方からすると、あまり意味があるコトだとは思えません。試合に勝利することは重要ですが、これで生活の糧を得るプロではありませんし、最も優先すべきコトだとは思いません。高校野球だって高校ラグビーだって、頂点に立つのはたった1校で、残りの多くの学校は試合を行う中で敗れ去っていくのです。頂点に立てなかったからと言って、彼等がやってきたことに意味がないと言うことは、絶対にありません。逆に勝利する事より敗北する事にこそ、学び取る事や成長へ繋がるヒントが多く隠されているのではないでしょうか?人生負け続けのわたくしが言うのですから、間違いありません!

かの大黒摩季も、アルバム「LA.LA.LA」の中の「Lovin’ You」で、声高らかに歌っているではありませんか!

「それがプロセスなら、無駄な努力

なんて何ひとつ無い!」


って。

結果ではなくプロセスが重要だという立場で考えておりますが、やはり現場で指導する監督やコーチにとっては、勝利することがひとつの評価基準となるわけですから、やはり重要なことと言わざるを得ないと思います。それも否定はしませんが、試合中にベンチからかかる指導、叱咤激励、場合によっては怒鳴り声は、色々考えさせられることがあるんですね。

監督やコーチが感情的になりすぎて、拙いプレーを非難するような物言いは、端で見ていてどの程度教育効果があるのかと不安になることさえあります。試合に出ている選手達に対して、「何やってんだぁ」とか「アホかぁおまえ」とか、場合によってはそれ以上にひどい言葉や、その子の人格をも否定しかねないような怒声・罵声・バリゾ〜ゴンが浴びせかけられるような場合も実際目にしますし、折角応援に来ているお父さんお母さん達も良い気持ちはしないのではないかと思ったりもするんです。子供達に対する教育的な効果を考えると、もう少しよい方法があるんじゃないかって思うことも多いのですが、皆様如何お考えでしょうか?




vol.24
患者さんについて求めること

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この記事へのコメント
ミスを指摘されて、
そのミスを挽回しようとして、
さらにミスが広がることは良くあることで・・・

しかもそのミスの指摘方法が、
感情的な物言いであればなおのこと、
ミスが広がる可能性は高まると思うのですが・・・
Posted by 草野俊哉@三線弾いてハッピーライフ!草野俊哉@三線弾いてハッピーライフ! at 2010年04月04日 01:58
こんにちは〜!
感情に左右されるので、指導者になる方は自分の気持ちをコントロールできる人がいいですね。
厄介な事に、ストレス与える人が成績上げるんですよね。
過程が大事だと思います。結果も大事だと思います。一番は、本人の気持ち!
怒られた事に納得したか。
私は、父にビンタされた時に『嘘をついたから、叩くぞ。財布からお金をとるときは、親でもとっていいかと聞きなさい。とってないと嘘をつくな』と言われ叩かれました(笑)
今でもこの時の親の顔忘れません。
小学生の時です。お菓子をたくさん買ってバレました。千円とったらバレると思ったのと、父は私の事を真剣に怒ってる。愛情を感じました。悪い事すると親が悲しい顔するんだと思いましたよ。
あれっ私 何がいいたいのかな?
『寝不足なので…』
Posted by よぅ at 2010年04月04日 14:12
samuraさん

こんばんは!昨日の興南高校の試合は選手一人ひとりと監督の信頼関係が大舞台で決定的に証明された試合だったと思います!心と心の繋がりがテレビの画面を通して、すごく伝わってきました!聞くところによると、興南高校の選手は土日、高校の周りのスーパーなどを朝早くからみんなで清掃し、それから練習しているということ。監督の指導力はもとより、人間として大事なことをきちんと教えていることに感動しました!

試合中、ふと、あの場面で交代された日大三高のピッチャーと監督の信頼関係ってどうだったんだろうと思ったのは私だけでしょうか?何だかとても可哀想で・・・・でも、同時に彼が絶対成長するだろうということも何となく感じました!

先生がおっしゃる「逆に勝利する事より敗北する事にこそ、学び取る事や成長へ繋がるヒントが多く隠されているのではないでしょうか?」ホントそうだと思います!教育的な観点が大事だということを大人や指導者は忘れてはいけないと思います!
Posted by てだこてだこ at 2010年04月05日 00:12
草野さん、おはようございます。

おっしゃるように、ミスがミスを呼ぶってコトは往々にして起こり得ますし、ベンチからの叱咤激励が味方の足引っ張ってどうする!みたいな事もよく目にします。
うちの二男は、試合中に「回れ!」とか言われて、ピッチ上で前転させられてましたが、何の意味があるのか私には理解出来ませんでした。ミスした見せしめみたいなモンでしょうか?結局クラブも卒業まで続けられず、不本意な結果に終わってしまいました。
Posted by samurasamura at 2010年04月05日 08:59
よぅさん、おはようございます。

金城先生同様寝不足がたたって、話がどんどんあらぬ方向へ行ってしまう状態でしょうか(笑)。私の場合は、寝不足でなくても話がどんどん明後日の方向へ・・・。

それにしても私の場合は、学校で叩かれた記憶は沢山残っているのですが、なぜに叩かれたのかよく覚えていない、と言うかその時点でも理解していなかったコトの方が多い様に思います。
Posted by samurasamura at 2010年04月05日 12:47
てだこさん、貴重なご意見をありがとうございます。

実はこの「無駄な努力?」は2年ほど前に書いた文章で、後半部分をカットして4月4日に投稿予約してあったものです。選抜高校野球の試合予定が雨で順延となったりして、偶然にも決勝戦の翌日に公開となったのですが、興南の選手達も昨年春夏の敗戦から学んだ事が非常に多かったようです。
あの場面でのピッチャー交代について、これを一つの学び・気付き・成長の機会と捉えれば、てだこさんの言われるようにピッチャーも、他の選手達も、勿論監督さんも更に成長することが出来るのではないかと思います。
夏には更に進化した姿を見せて欲しいものです。
Posted by samurasamura at 2010年04月05日 22:39
 
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