MRIで血管撮影
脳血管撮影は、入院が必要でちょっと痛いし、場合によっては脳梗塞などの副作用も起こり得る難しい検査ですが、脳の血管病変を調べるには是非とも必要な検査でもあります。
皆様も「くも膜下出血」を言う病名を聞いたことがあると思いますが、出血の原因は脳の動脈に出来る動脈瘤というコブです。それがどんどん膨らむと次第に壁が薄くなり、何かの拍子でドカ〜ンと破れてくも膜下出血になってしまいます。
この脳動脈瘤という病気は、基本的には破裂しなければ全く無症状です。時に動眼神経という眼を動かす神経に近接する部位に動脈瘤が出来、破裂直前に動脈瘤がググッと大きくなって動眼神経を圧迫する場合、破裂の前兆として症状が出現する場合もありますが、それはごく希な、ある意味ラッキーなコトで、普通は破裂するまで全く気付かれません。
だからと言って、動脈瘤の有無を調べるために誰彼構わず脳血管撮影をするって訳にはいきません。しかしご安心下さい!現在はMRIを使って、脳血管を撮影することが出来ますし、動脈瘤の有無も調べることが出来る様になっています。MRIで脳を撮影すると、血管の中には血液が流れているので、流れている血液まで撮影するコトが出来ず、血管は黒く抜けて見えてきます。逆に言うと、血液を天然の造影剤として考え、黒く抜けた部分だけを取り出して画像を再構成すると、脳の血管だけを見ることが出来るのです。
もちろん動脈に針を刺したりカテーテルを挿入する訳でもなく、検査時間も血管撮影だけであれば15分程度と短時間で出来ますので入院の必要もなく、脳梗塞などの恐い副作用もありませんので、誰でも簡単に検査を受けて頂くことができるのです!
MRIって、ホントにすごい威力を発揮する画像診断機器ですが、一体どんな大天才が発明したのか???一度頭のMRIを撮らせて欲しいって感じです・・・。
皆様も「くも膜下出血」を言う病名を聞いたことがあると思いますが、出血の原因は脳の動脈に出来る動脈瘤というコブです。それがどんどん膨らむと次第に壁が薄くなり、何かの拍子でドカ〜ンと破れてくも膜下出血になってしまいます。
この脳動脈瘤という病気は、基本的には破裂しなければ全く無症状です。時に動眼神経という眼を動かす神経に近接する部位に動脈瘤が出来、破裂直前に動脈瘤がググッと大きくなって動眼神経を圧迫する場合、破裂の前兆として症状が出現する場合もありますが、それはごく希な、ある意味ラッキーなコトで、普通は破裂するまで全く気付かれません。
だからと言って、動脈瘤の有無を調べるために誰彼構わず脳血管撮影をするって訳にはいきません。しかしご安心下さい!現在はMRIを使って、脳血管を撮影することが出来ますし、動脈瘤の有無も調べることが出来る様になっています。MRIで脳を撮影すると、血管の中には血液が流れているので、流れている血液まで撮影するコトが出来ず、血管は黒く抜けて見えてきます。逆に言うと、血液を天然の造影剤として考え、黒く抜けた部分だけを取り出して画像を再構成すると、脳の血管だけを見ることが出来るのです。
もちろん動脈に針を刺したりカテーテルを挿入する訳でもなく、検査時間も血管撮影だけであれば15分程度と短時間で出来ますので入院の必要もなく、脳梗塞などの恐い副作用もありませんので、誰でも簡単に検査を受けて頂くことができるのです!
MRIって、ホントにすごい威力を発揮する画像診断機器ですが、一体どんな大天才が発明したのか???一度頭のMRIを撮らせて欲しいって感じです・・・。
この記事へのコメント
こんにちは。
今日のお話も凄いMRIなんだな~としみじみ感じました。
私は昨年初めて頭部CT、MRI,をしました。
めまいで内科受診したら、念の為にと頭の検査したら、めまいとは関係のない頭の病気が発見され、今すぐどうこうではないみたいですが、見つかった以上はこれからは毎年定期的にMRI検査を受ける事になりました。
当初だいぶ凹み、精神的にも落ち込みましたが、前向きに考えられるように今はだいぶ落ち着き、今見つかって良かったんや~と開き直りながら生活しています。
今年、夏にその検査が又やってきます。
何回MRIしても緊張もするし、変化が出てたら、どうしよう?と不安ですが、
頑張るしかない!と言い聞かせてます(苦笑)
これが昔だったら、どうなる?
と考えただけでも怖い私。
発明!発見!
って本当に凄いですね。
今の医療の技術進歩も凄い!
サムラ先生もMRIで沢山の人の命、手助けをこれからもし続けていって
欲しいです。
今日のお話も凄いMRIなんだな~としみじみ感じました。
私は昨年初めて頭部CT、MRI,をしました。
めまいで内科受診したら、念の為にと頭の検査したら、めまいとは関係のない頭の病気が発見され、今すぐどうこうではないみたいですが、見つかった以上はこれからは毎年定期的にMRI検査を受ける事になりました。
当初だいぶ凹み、精神的にも落ち込みましたが、前向きに考えられるように今はだいぶ落ち着き、今見つかって良かったんや~と開き直りながら生活しています。
今年、夏にその検査が又やってきます。
何回MRIしても緊張もするし、変化が出てたら、どうしよう?と不安ですが、
頑張るしかない!と言い聞かせてます(苦笑)
これが昔だったら、どうなる?
と考えただけでも怖い私。
発明!発見!
って本当に凄いですね。
今の医療の技術進歩も凄い!
サムラ先生もMRIで沢山の人の命、手助けをこれからもし続けていって
欲しいです。
Posted by み~ at 2010年02月06日 14:32
み〜さん、おはようございます。
頭の病気が発見されてショックな気持ち、お察し致します。病気は誰にでも起こり得るモノなので、早期発見早期治療で被害を出来るだけ最小限度に抑えることが出来れば、それが一番だと思います。
変化が出ていたらどうしようと言う心配な気持ちも、よく分かります。医者の立場から言うと、もし検査で変化が出ていた時それをどのようにお伝えするか、どんなふうに話をすればいいか、いつも考えます。
先日書いた女の子の場合は、外来通院中の検査で腫瘍がほんの少しだけ大きくなって、ご両親に「腫瘍がほんの少し大きくなっているようです」とお話ししたら、お母さんはシクシク泣き出しお父さんは真っ青になって診察室から出て行ってしまわれ、自分の話し方が如何に悪かったか反省させられました。
検査機器があまりに進歩し過ぎてしまい、細かいところまで見えてしまうモノですから、説明にも充分な配慮が必要だと思います。
頭の病気が発見されてショックな気持ち、お察し致します。病気は誰にでも起こり得るモノなので、早期発見早期治療で被害を出来るだけ最小限度に抑えることが出来れば、それが一番だと思います。
変化が出ていたらどうしようと言う心配な気持ちも、よく分かります。医者の立場から言うと、もし検査で変化が出ていた時それをどのようにお伝えするか、どんなふうに話をすればいいか、いつも考えます。
先日書いた女の子の場合は、外来通院中の検査で腫瘍がほんの少しだけ大きくなって、ご両親に「腫瘍がほんの少し大きくなっているようです」とお話ししたら、お母さんはシクシク泣き出しお父さんは真っ青になって診察室から出て行ってしまわれ、自分の話し方が如何に悪かったか反省させられました。
検査機器があまりに進歩し過ぎてしまい、細かいところまで見えてしまうモノですから、説明にも充分な配慮が必要だと思います。
Posted by samura at 2010年02月09日 08:54