頑張れ脳外科医!
脳梗塞にはいくつか種類がありますが、「近所のおじさんが脳梗塞で倒れた」とか言う場合、脳塞栓症(のうそくせんしょう)と考えて頂いて良いのではないかと思います。
脳血栓症(のうけっせんしょう)という場合は、動脈硬化が進行し脳の細い血管がジワジワ詰まって小さな脳梗塞が脳の深部に出来てきますので、1ヶ所2ヶ所梗塞巣が出来たからと言って症状が出るわけでもありませんし、症状が出現する場合も2〜3日くらいかけて徐々に進行することが多いので、急に倒れると言うコトは少ないのです。
脳塞栓症の場合は、例えば心房細動などの不整脈や弁膜症などの影響で心臓の中に血の塊(これを血栓というので、血栓症と紛らわしいのですが・・・)が出来、それが何かの拍子でポ〜ンと飛んでしまった場合に発生します。血の塊が手とか足とかの血管に飛んでくれれば何の問題もないのですが、脳の血管に飛んで行って詰まってしまうと、突然大きな血管の血流が途絶えてしまいます。これが脳塞栓症です。発症形式は、突発完成型です!
つまり、「倒れる」わけです。
脳塞栓症が起こった場合、どれだけ早く診断して治療に移れるかが勝負と言っても過言ではありません。脳梗塞に陥って死んでしまった脳組織の周囲に、生きるか死ぬかの瀬戸際の脳細胞のエリアがあり、この部分まで死滅させて大きな脳梗塞にしてしまうのか、この部分を助けて出来るだけ脳梗塞の範囲を小さくするのか・・・。これはもう時間との勝負です。
発症3時間以内なら直接脳血管にカテーテルを挿入し、血栓を溶かす薬を注入して詰まった血管を再開通させる血栓溶解療法が可能になります。血流の途絶えた血管を再開通させることが出来れば、脳梗塞巣は非常に小さくすることが出来ますし、うまく行けばほとんどゼロで後遺症もなく退院することが出来ます。ところが時間が経ちすぎて脳梗塞が完成してしまった場合、既に脳組織が死んでもろくなってきているところに血流を再開させてしまうと、梗塞巣の中に出血してしまうことがあるんです。これを出血性梗塞というのですが、血栓を溶かす薬を注入しているため出血が止まりにくくなっていますので、血栓溶解療法による出血性梗塞は大きな出血になり、開頭術で血腫(血の塊)を摘出しなければならなくなることも多いのです。
もし患者さんが発症1時間で病院までたどり着いたとしても、脳外科医を呼び出して検査したり、血栓溶解療法の準備(特殊な治療なのでちょっと時間がかかります)をしている間に、3時間が経過してしまうとこの治療は出来なくなってしまいます。脳外科医は、どんな夜中でも急患に対応して病院へ駆けつけることが出来る様、常に緊張の連続なのです。
頑張れ、脳外科医!
さむら脳神経クリニックが完成し、2月4日に開院の運びとなりました。つきましては、開院前にこれまでお世話になった方々や、地域の皆様へのご挨拶と施設案内を兼ね、1月31日に内覧会を開催することになりました。どうぞ軽装でお気軽においで頂ければ幸いです。
日時:平成22年1月31日
10時〜17時
場所:広栄メディカルビル1F
さむら脳神経クリニック
宜野湾市嘉数2丁目2番1号
098-897-1177
脳血栓症(のうけっせんしょう)という場合は、動脈硬化が進行し脳の細い血管がジワジワ詰まって小さな脳梗塞が脳の深部に出来てきますので、1ヶ所2ヶ所梗塞巣が出来たからと言って症状が出るわけでもありませんし、症状が出現する場合も2〜3日くらいかけて徐々に進行することが多いので、急に倒れると言うコトは少ないのです。
脳塞栓症の場合は、例えば心房細動などの不整脈や弁膜症などの影響で心臓の中に血の塊(これを血栓というので、血栓症と紛らわしいのですが・・・)が出来、それが何かの拍子でポ〜ンと飛んでしまった場合に発生します。血の塊が手とか足とかの血管に飛んでくれれば何の問題もないのですが、脳の血管に飛んで行って詰まってしまうと、突然大きな血管の血流が途絶えてしまいます。これが脳塞栓症です。発症形式は、突発完成型です!
つまり、「倒れる」わけです。
脳塞栓症が起こった場合、どれだけ早く診断して治療に移れるかが勝負と言っても過言ではありません。脳梗塞に陥って死んでしまった脳組織の周囲に、生きるか死ぬかの瀬戸際の脳細胞のエリアがあり、この部分まで死滅させて大きな脳梗塞にしてしまうのか、この部分を助けて出来るだけ脳梗塞の範囲を小さくするのか・・・。これはもう時間との勝負です。
発症3時間以内なら直接脳血管にカテーテルを挿入し、血栓を溶かす薬を注入して詰まった血管を再開通させる血栓溶解療法が可能になります。血流の途絶えた血管を再開通させることが出来れば、脳梗塞巣は非常に小さくすることが出来ますし、うまく行けばほとんどゼロで後遺症もなく退院することが出来ます。ところが時間が経ちすぎて脳梗塞が完成してしまった場合、既に脳組織が死んでもろくなってきているところに血流を再開させてしまうと、梗塞巣の中に出血してしまうことがあるんです。これを出血性梗塞というのですが、血栓を溶かす薬を注入しているため出血が止まりにくくなっていますので、血栓溶解療法による出血性梗塞は大きな出血になり、開頭術で血腫(血の塊)を摘出しなければならなくなることも多いのです。
もし患者さんが発症1時間で病院までたどり着いたとしても、脳外科医を呼び出して検査したり、血栓溶解療法の準備(特殊な治療なのでちょっと時間がかかります)をしている間に、3時間が経過してしまうとこの治療は出来なくなってしまいます。脳外科医は、どんな夜中でも急患に対応して病院へ駆けつけることが出来る様、常に緊張の連続なのです。
頑張れ、脳外科医!
お知らせ
さむら脳神経クリニックが完成し、2月4日に開院の運びとなりました。つきましては、開院前にこれまでお世話になった方々や、地域の皆様へのご挨拶と施設案内を兼ね、1月31日に内覧会を開催することになりました。どうぞ軽装でお気軽においで頂ければ幸いです。
日時:平成22年1月31日
10時〜17時
場所:広栄メディカルビル1F
さむら脳神経クリニック
宜野湾市嘉数2丁目2番1号
098-897-1177
この記事へのコメント
おはようございます。
開院までカウントダウンですね。
これからに備えて休むを入れてみてはいかがでしょうか〜。
私はオープンスタッフした事がありまして、1ヶ月ほど何かとパタパタしてました。新しい職員と息を合わせるのに時間がかかりました!
それに春先は、何かと忙しいものですし…。
頑張りすぎないようにして下さい。
命に寄り添って、生きるを支えてくれることに…本当に感謝しかありません。
開院までカウントダウンですね。
これからに備えて休むを入れてみてはいかがでしょうか〜。
私はオープンスタッフした事がありまして、1ヶ月ほど何かとパタパタしてました。新しい職員と息を合わせるのに時間がかかりました!
それに春先は、何かと忙しいものですし…。
頑張りすぎないようにして下さい。
命に寄り添って、生きるを支えてくれることに…本当に感謝しかありません。
Posted by よぅ at 2010年01月25日 06:49