Dr.さむらのハイパー気まぐれ日記

さむら脳神経クリニックから脳の健康について書いていくつもりですが・・・。

ちょっと待って、私たちの脳はどうやっておしゃべりしているの?

んにちは、みなさん。

今日は私たちが日々何気なくやっている「おしゃべり」について、その裏側で何が起こっているか考えてみましょう。こう見えても、私たちのおしゃべりは脳の中の何百万もの神経細胞が協力して作り出しています。

驚きですよね?

沖縄 脳神経 クリニック さむら 


まずは、会話のスタートライン、考えや意図の形成から見ていきましょう。これは主に脳の前頭葉の前部、ブローカー野というスポットで行われます。「今日の夕飯は何にしよう?」と思ったり、「あの映画、すごかった!」と感じたりするのも、ここで起こっています。このブローカー野、実は言葉のプロデューサーともいえるんですよ。だから名前を付けるなら、「ブレーン・ブローカー」っていうのはどうでしょう?

ちょっと待って、私たちの脳はどうやっておしゃべりしているの?


そして次に、これらの考えを言葉に変換します。これは脳の左半球にあるウェルニッケ野というところで行われます。「ウェルニッケ野」、ちょっと難しい名前ですが、要するに言葉の作詞家です。あのピコ太郎が「パンパカパン!」と叫ぶように、ウェルニッケ野が働いて考えを言葉にするんです。

この後、筋肉(舌、唇、声帯など)の動かし方を計画します。これはブローカー野と前中心回の間の運動野で行われます。これがあるから、舌を噛んで「あっ!」となることもなく、スムーズに話せますね。

ちょっと待って、私たちの脳はどうやっておしゃべりしているの?


最後に、計画された運動コマンドが口腔と咽頭、声帯へ送られて、音声が生成されます。「こんにちは!」と声に出すのも、この過程があるからです。

ここまでの一連のプロセスは超スピーディーに行われ、ほとんど無意識のうちに進行します。なんというスムーズな連携プレー!でもこれらのエリアや経路が損傷すると、言語のバトンパスに失敗してしまうことも…。それがブローカー失語症やウェルニッケ失語症と呼ばれる症状です。言語のマラソンは時に過酷なのです。

ちょっと待って、私たちの脳はどうやっておしゃべりしているの?


そして、「補足運動野」。この名前、すごく便利そうじゃないですか?その通りで、これは言葉の発声や他の自発的な運動行為の開始に重要な役割を果たします。具体的には、言葉の音韻的なパターンを計画し、さらに言葉を発声するための筋肉の動きのタイミングや順序を調節します。補足運動野は言葉のフローマネージャーとも言えますね。

さて、ここで新登場の小脳です。小脳は主に運動制御の調整と精度の維持に関与していますが、それだけではないんです。最近の研究では、小脳が認知機能や言語機能、さらには社会的行動にも関与していることが示唆されています。まさに、小さな体に大きな力を秘めています!

ちょっと待って、私たちの脳はどうやっておしゃべりしているの?



そして、最後に音声生成に必要な神経たちを紹介します。それぞれが重要な役割を果たしていますが、彼らが協力しなければ、私たちの話す声は生まれません。そんな彼らに感謝の気持ちを忘れずに。

というわけで、言葉を話す過程は脳内でたくさんの部位が一緒になって奏でる一大シンフォニーなんです。次に誰かとおしゃべりするときは、頭の中でこの奇跡を思い浮かべてみてはいかがでしょう?

ちょっと待って、私たちの脳はどうやっておしゃべりしているの?



それではまた次回、脳内シンフォニーの旅に出かけましょう!









vol.24
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