Dr.さむらのハイパー気まぐれ日記

さむら脳神経クリニックから脳の健康について書いていくつもりですが・・・。

高血圧が全身に及ぼす影響について

血圧を長期間放置するとどうなるか?

あたしゃ脳外科医ですから、高血圧を長年放置して脳出血で倒れて救急搬送されてきた人たちを、たくさん治療してきました。

すでにご案内の通り、高血圧は脳出血や脳梗塞といった脳血管疾患の主要なリスク因子です。主要どころか、原因の1位ぶっちぎりです!血圧が高いと、血管に過度の圧力がかかり、それが時間と共に血管を弱くし、損傷する可能性が高まります、普通に考えればっ。

親戚のオジーとかユタは知らんと思うけど・・・。

この結果、血管が破れる(脳出血)あるいは血液が凝固して血管を塞ぐ(脳梗塞)といった重篤な状態に陥るわけです。

じゃあ、どうするか???

高血圧の管理: 降圧剤は高血圧を効果的に管理し、血圧を安全な範囲に保つことができます。これにより、血管への過度な圧力が軽減され、脳血管疾患のリスクが低減します。

予防の重要性: 脳出血や脳梗塞が起こった場合、その後遺症は重篤であり、回復は困難で時間がかかることが多いです。普通は一生半身不随になったり、ひどいと命を落とします。そのため、これらの疾患を最初から予防することが最善のアプローチです。降圧剤の服用は、その重要な予防策の一つです。

継続的治療の重要性: 高血圧は慢性的な状態であり、一度血圧が下がったからといってその後も自然に下がるわけではありません。降圧剤の服用を急に止めると、血圧が急上昇し、脳血管疾患のリスクが高まる可能性があります。それゆえに、一度始めた降圧剤の治療は、医師の指導のもとで続けることが必要です。

副作用への対応: すべての薬には副作用があり、降圧剤も例外ではありません。しかし、副作用が不快であるからといって服用を中止すると、結果としてさらに重大な健康問題に直面する可能性があります。副作用に悩まされている場合は、医師と話し合い最も適した治療計画を見つけることが重要です。

皆様、血圧をしっかりコントロールして、脳卒中や認知症を予防していきましょう!





vol.24
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