Dr.さむらのハイパー気まぐれ日記

さむら脳神経クリニックから脳の健康について書いていくつもりですが・・・。

愛のムチ?

あんた根に持ちすぎというご批判覚悟で更に突っ込みを入れさせて頂きますと、以前「体罰と教育」でも書いたんですが、私の担任のH先生は常々「怒ると叱るは、違うんだ!」と言っておられました。私も確かにその通りだと思いますよ。

でもねぇ、「ニンジンシリシリ事件」の時、何故に全く悪いこともしていないその他大勢までぶっ叩かれるハメになったか、今イチ理由がよく分からないのです。そもそも叩くという行為自体、はたして教育的な効果があるのかすら、私には疑問です。私自身「愛のムチ」などと言う言葉の現実性は、全く信じておりません(アメとムチなら日常茶飯事ですが・・・)。

叩くと言う行為は、言うなればゲバルティッヒな外的刺激を加えることで痛覚神経のオーバードライブを惹起し、局所の灼熱感などを伴う非常に不快な異常感覚を発生せしめる行為であります。人間に叩くと言う行為を発生させる情動刺激(と言うか感情)は、怒り(とか憎しみ)意外にはあり得ません。SM的倒錯性愛の世界では有りかもしれませんが、少なくとも教育現場では愛情から叩くと言う行為がアウトプットされることはありません。

「ニンジンシリシリ事件」の場合、「みんな目をつぶりなさ〜い。自分が犯人という人は、手を挙げなさ〜い。犯人が誰か分かっても、先生の心の中だけにしまっておきま〜す。」の時点で、H先生は自分のかっこよさに陶酔してたんじゃないかと思うのです。ここで誰かが手を挙げてH先生の思惑通りにコトが進んでいたら、おそらくその時点で事件の幕は降りていたのだと思うのです。彼はその犯人を叩いたりはしなかったと思いますし、ホントに「心の中にしまっておいた」と思うのです。それがその時のH先生にとって、超格好いい自分であり脳内麻薬フィーバー状態だったわけです。ところがクラス全員が、H先生の自分がヒーローになる筋書きをぶち壊してしまったことが彼の怒りに火を付けてしまい、持っていき場のない怒りをクラス全員をビンタするって言う一見すると公平なアウトプットで解消したんじゃないかと思わざるを得ないのであります。全員をビンタしていた時の彼の心の中に、「愛」何て感情があったとは思えませんし、心の中にあった感情が「怒り」以外の何者でもなかったことは想像に難くありません。

クラス全員ビンタするのが「叱る」行為だとは思えませんが、こんな事件一つだけじゃないしぃ。誰かを批判したりこき下ろしたりするつもりもないんですが、未だに処理出来ずにいる人間が少なくとも一人はいるわけで、果たしてああいうやり方がホントに良かったのかどうなのか???

ま、何十年も前のことをとやかく言っても仕方ないんですけどね・・・。




vol.24
患者さんについて求めること

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この記事へのコメント
はじめまして。こんばんわ!。

突っ込み何処路多い教師ネタ(笑!)ですが、友人の教師によると、教師事情も今と昔は違う様です。

“負荷の掛かっている状態では自己陶酔する”のが人間ですが、体育会計の人は負荷の掛かった運動が多いからか、陶酔し易く権威を持つのが好きみたい!。

タバコって副流煙があるけれども、私の高校時代、未だ校内でタバコが許されていた時代。体育科の教師は休憩時間、生徒の前でタバコ吸ってたり、学校で喫煙が禁止された?昨今。今では考えられない事してましたね〜。

多分権威を見せつけていたと思います。
保健体育で副流煙について授業ありますしね!。

自分の世代はモンスターペアレント何かが流行る前。
教諭の力はまだ絶対な時でした。似た経験は沢山あるので“あんなことあったな〜”って思い出しました。笑。昔のマッチョ的体育教師像。懐かしいです!。
Posted by 比嘉衣類販売店 at 2010年09月20日 03:42
それは、きっと

「愛の無知」でしょう、、、、。

私は暴力というものを「学校」で教わったと思います。

もちろん教師からです。

2名ほど実名挙げたいくらいですが、どうしましょう。

子供の頃戦争映画が多かったような気がします。

そこでも軍曹とやらが兵士に暴力を思う存分振るうのですが、

そこで偉い人が現れて、まあまあと言い解決、

立派な人はいるものだの名調子で終わるのですが、

いまだにこれは日本市井哲学では流通しているようだ、、、、。

             カワウソ
Posted by ネコとウソネコとウソ at 2010年09月20日 22:03
比嘉衣類販売店さん、ご訪問コメントありがとうございます。

うちの高校は私立の男子校で、ひどい暴れん坊の集まりでしたが、生徒指導部のいわゆるマッチョ的教師達ってのがうちの高校の卒業生で、高校時代超暴れん坊だったってのが笑えます。ほとんどが体育の先生ですが、中には国語の先生もいたりして・・・。

今時はあんな先生も絶滅危惧種なのかもしれませんが・・・。
Posted by samurasamura at 2010年09月21日 22:04
カワウソさん、コメントありがとうございます。以前にも同じ様なコメントを頂いた記憶が・・・。

中学高校の6年間を過ごした寮では、ある時期寮長が大学時代ボクシング部のキャプテンで鳴らした猛者で、鉄拳制裁はボディーブローでした。その次の寮長は自衛隊の下関指令までされた方で、鉄拳制裁はないのですがスリッパを隠すと言う陰湿な真似をされたことがあって、残念ですがあまり好きにはなれませんでした・・・。
Posted by samurasamura at 2010年09月21日 22:12
相変わらずの毎日欠かさず更新ですばらしいでございます<拍手!>
私の中学のとき先生は足が短いにも関わらず,片足乗っけてかっこいい体制でいつも授業してました。体罰もありましたが,ヤンキー軍団も,みんな大好きで,タバコすってしまいましたーとわざわざ体罰を受けにいってました。そう言うコミュニケーションもありなんだと今ではふと思います。すごく暖かい先生でした。竹刀でお尻に一本線の青あざできたときには驚きでしたが,そこに愛情を感じている私たち生徒は皆マゾなんかな〜<笑> 体罰は、難しい問題ですね。その人が感情的になってないか,一貫したものがあるか,子どももちゃんと感じ取るものではないかと思います。子育てをしていると,やはり感情的になって染むことも多々あり,手をあげてしまったことに落ち込むこともありますが、大事なことを伝えたいときに,言葉がうまく絡まらない,人間くささも,伝われば良いなと思うこともあり。でも,エスカレートしてくならば,自己覚知してないと、人ってもろいもんですね。なんて長いコメントになりました.ヤッパリ,お互いに,上手に感情表現していくこと学べるのが一番良いですね.きっと人にはそれが出来るはずなんで。お体にはお気をつけ下さい.耳鼻科に行っても治らない頭痛に,うんざり中です.サムラさんとこで診察ぜひいつか伺いたいです。
抗不安剤とか頂くのでしょうか?テグレトールも飲んでますが、よく聞きます.躁状態が強いのかな〜〜〜。たまに頭痛も消えたりするので,ヤッパリそこなのかとふと疑問に思いますが。
Posted by okinawanleiokinawanlei at 2010年09月22日 00:27
okinawanleiさん、ご無沙汰しております。
ご訪問、コメントありがとうございます。

昨年10月22日にブログを始めた時の目標が、「1年間毎日更新する」コトと「1年で10万ヒット」と言うコトでした。結構達成出来るかもです。

耳鼻科領域から来る頭痛と言うと、副鼻腔炎や中耳炎関係の頭痛でしょうか?テグレトールは神経痛の治療に効果を発揮してますが、他にもいろんな効果が期待出来ますので、うちでも処方頻度の高いお薬です。私も最近頭痛が再発しているのでミオナール内服してますが、効きが悪ければ抗不安剤も併用しようかと思案中です。
Posted by samurasamura at 2010年09月23日 00:26
 
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