聴覚は最後まで残る?
「聴覚は最後まで残る」なんて話をよく聞きます。
手術の時、全身麻酔で患者さんが眠っていると思って迂闊に内緒話なんかしちゃうと、実は患者さんにちゃんと聞こえていたな〜んて話、聞いたことありません?
あれって本当なんじゃないかって思っています。エビデンスはありませんが、それに似たコト、時々経験することがあります。私の記憶に鮮烈に残っている体験は、ある6歳の子の脳死判定をした時のコトです。(未だに後悔の残る患者さんで、その時のことは12月18日の「お祈り vs 悪性脳腫瘍」でupします。)脳幹反射が消失していることは確認されましたが、無呼吸試験の前に平坦脳波を確認しなければなりません。患者さんに脳波計を取り付けまして、感度を2倍にあげ検査しました。脳波は全く検出されず、ず〜っと平坦です。最後に、患者さんの耳元で名前を呼びました。
「○○子ちゃん」
そうしたら、脳波計が反応したのです。脳波計の針が振れて、脳波が出たのです。何回か繰り返しましたが、その都度確かに反応がありました。
聴覚って最後まで残るんだなぁ!
死が間近に迫り反応が見られなくなっても、ご家族へは「声をかけてあげて下さい」とお話しします。きっとご家族の呼びかける声は、患者さんの耳に届いているんだと信じてます。
手術の時、全身麻酔で患者さんが眠っていると思って迂闊に内緒話なんかしちゃうと、実は患者さんにちゃんと聞こえていたな〜んて話、聞いたことありません?
あれって本当なんじゃないかって思っています。エビデンスはありませんが、それに似たコト、時々経験することがあります。私の記憶に鮮烈に残っている体験は、ある6歳の子の脳死判定をした時のコトです。(未だに後悔の残る患者さんで、その時のことは12月18日の「お祈り vs 悪性脳腫瘍」でupします。)脳幹反射が消失していることは確認されましたが、無呼吸試験の前に平坦脳波を確認しなければなりません。患者さんに脳波計を取り付けまして、感度を2倍にあげ検査しました。脳波は全く検出されず、ず〜っと平坦です。最後に、患者さんの耳元で名前を呼びました。
「○○子ちゃん」
そうしたら、脳波計が反応したのです。脳波計の針が振れて、脳波が出たのです。何回か繰り返しましたが、その都度確かに反応がありました。
聴覚って最後まで残るんだなぁ!
死が間近に迫り反応が見られなくなっても、ご家族へは「声をかけてあげて下さい」とお話しします。きっとご家族の呼びかける声は、患者さんの耳に届いているんだと信じてます。
この記事へのコメント
始めましてm(__)m
足あとから、何回かお邪魔させていただき
先生のブログが興味深かったので、私のブログの『お気に入り』欄に入れちゃいました
話しは変わりますが、私の友達の子供が『水頭症』の診断を以前に受け
手術したのですが、再発(?)なのか・・・再手術を受け
医師には『一生付き合っていかなくてはいけない病気』だと言われたそうです
水頭症は感知する、と言う事は無いのでしょうか??
ちなみに、この子は高校生、部活(野球部)の練習中に、頭にデットドールをくらい、脳震盪を起こししばらく倒れていたそうです
その事で、見てもらいに病院へ検査に行った際、この『水頭症』を発見したと言っていました・・・
この子を見たお医者さんも『この子、今まで何とも無かったの??』と聞かれたらしく・・・
言われると、あの時の・・・とか色々
しかし、体調悪くても、脳だとは思わず、内科に何度か行ったけど『異常なし』と・・・
又、最近、体調悪いようです・・・こんな事の繰り返しなんでしょうか?
足あとから、何回かお邪魔させていただき
先生のブログが興味深かったので、私のブログの『お気に入り』欄に入れちゃいました
話しは変わりますが、私の友達の子供が『水頭症』の診断を以前に受け
手術したのですが、再発(?)なのか・・・再手術を受け
医師には『一生付き合っていかなくてはいけない病気』だと言われたそうです
水頭症は感知する、と言う事は無いのでしょうか??
ちなみに、この子は高校生、部活(野球部)の練習中に、頭にデットドールをくらい、脳震盪を起こししばらく倒れていたそうです
その事で、見てもらいに病院へ検査に行った際、この『水頭症』を発見したと言っていました・・・
この子を見たお医者さんも『この子、今まで何とも無かったの??』と聞かれたらしく・・・
言われると、あの時の・・・とか色々
しかし、体調悪くても、脳だとは思わず、内科に何度か行ったけど『異常なし』と・・・
又、最近、体調悪いようです・・・こんな事の繰り返しなんでしょうか?
Posted by たかりんこ
at 2009年12月15日 01:54

はじめまして・・・・
足跡から拝見してメールをしました。
脳死状態でも聴覚は最後まであるんですね・・・
脳の病気は、なかなか症状がわかりにくいものですよね。
素人からは判断がつきません。
これからもたまにブログを拝見させていただきます。
宜しくお願いします・・・
足跡から拝見してメールをしました。
脳死状態でも聴覚は最後まであるんですね・・・
脳の病気は、なかなか症状がわかりにくいものですよね。
素人からは判断がつきません。
これからもたまにブログを拝見させていただきます。
宜しくお願いします・・・
Posted by ☆ほおづき☆
at 2009年12月15日 03:14

初コメです^^
おはようございます。
足あとから寄ってみたのですが、朝からウルウルさせていただきました。
ありがとうございます。
おはようございます。
足あとから寄ってみたのですが、朝からウルウルさせていただきました。
ありがとうございます。
Posted by yukihiro
at 2009年12月15日 08:34

たかりんこさん、ご訪問ありがとうございます。
お気に入りへの登録もありがとうございます。嬉しいです。
水頭症は、症状も無く気付かないまま来ている場合もありますが、それが何かのきっかけで顕性化してくると治療が必要になると思います。
症状も無く原因も分からない場合、治療のタイミングが難しいと思います。
たかりんこさんの知り合いのお子さんは、もしかしたら以前に脳炎に罹患し、その後遺症で水頭症になっているのかもしれません。頭痛と発熱で軽い風邪だと思っていたら、実は脳炎だったなんてことありますし。
水頭症の治療については、今度ブログにupしようと思います。
是非読んで下さいね。
お気に入りへの登録もありがとうございます。嬉しいです。
水頭症は、症状も無く気付かないまま来ている場合もありますが、それが何かのきっかけで顕性化してくると治療が必要になると思います。
症状も無く原因も分からない場合、治療のタイミングが難しいと思います。
たかりんこさんの知り合いのお子さんは、もしかしたら以前に脳炎に罹患し、その後遺症で水頭症になっているのかもしれません。頭痛と発熱で軽い風邪だと思っていたら、実は脳炎だったなんてことありますし。
水頭症の治療については、今度ブログにupしようと思います。
是非読んで下さいね。
Posted by samura
at 2009年12月15日 09:36

ほおづきさん、はじめまして。
ご訪問ありがとうございます。
聴覚って、最後まで残るって本当なんですね。
脳波計が反応したのには、ビックリしました。
臨死体験などでも、大きな音が聞こえるって話が多いですが、関係あるかもしれませんね。
ご訪問ありがとうございます。
聴覚って、最後まで残るって本当なんですね。
脳波計が反応したのには、ビックリしました。
臨死体験などでも、大きな音が聞こえるって話が多いですが、関係あるかもしれませんね。
Posted by samura
at 2009年12月15日 09:45

yukihiroさん、ご訪問ありがとうございます。
明日は「脳死は人の死」と言うお話しで、朝の読み物としてはちょっとヘビーかもしれません。
明後日は「2012とMRI」、18日は「お祈り vs 悪性脳腫瘍」です。
また読んで頂けると嬉しいです。
明日は「脳死は人の死」と言うお話しで、朝の読み物としてはちょっとヘビーかもしれません。
明後日は「2012とMRI」、18日は「お祈り vs 悪性脳腫瘍」です。
また読んで頂けると嬉しいです。
Posted by samura
at 2009年12月15日 09:49

こんばんは ^^
初めまして足跡から来ました
初コメよろしいですか?
と言ってももう!コメしてますが ^^
無礼があるかもしれないので ^^
ひるめし!は、子供の頃に母親を亡くしました
中学に上がる前ですね
母親の病室に着くと心臓マッサージが
始まっていました・・・・・・
最後の一言・・・・・笑顔も見れませんでした
大人になった今も心残りです
又、きますね
ひるめし!のブログにも又、寄ってください ^^
初めまして足跡から来ました
初コメよろしいですか?
と言ってももう!コメしてますが ^^
無礼があるかもしれないので ^^
ひるめし!は、子供の頃に母親を亡くしました
中学に上がる前ですね
母親の病室に着くと心臓マッサージが
始まっていました・・・・・・
最後の一言・・・・・笑顔も見れませんでした
大人になった今も心残りです
又、きますね
ひるめし!のブログにも又、寄ってください ^^
Posted by ひるめし!
at 2009年12月15日 19:31

ひるめし!さん、はじめまして。
ご訪問ありがとうございます。また、貴重なコメントをありがとうございます。
心臓マッサージは、出来るだけやらない方向で考えているのですが、患者さんのご家族から「家族がそろうまでは続けてくれ」と言われることも多いです。一生懸命やれば、肋骨の2〜3本は必ず骨折してしまいますし、心マされる患者さんにとって本当にいいことなのかと、やはり考えてしまいます。勿論頑張れば社会復帰出来るような場合、頼んででもさせて貰いますが、ご高齢の方や末期の癌の方など、ホントに安らかに自然な状態で見送ってあげる方がいいのではと思ったりもします。
親の死に目に会えなくて良かった、と言われる方もいらっしゃいます。変な意味でなく、自分の親の臨終を目の当たりにするコトのショック(精神的なストレス)がどれほど大きいかと言うコトだと思います。
ひるめし!さんが、お母様を亡くされた時、どれほどのショックがあったか計り知ることは出来ませんが、その大きさは「大人になった今でも心残り」があることからも想像に難くありません。
貴重な体験をコメントして頂き、ありがとうございました。
ご訪問ありがとうございます。また、貴重なコメントをありがとうございます。
心臓マッサージは、出来るだけやらない方向で考えているのですが、患者さんのご家族から「家族がそろうまでは続けてくれ」と言われることも多いです。一生懸命やれば、肋骨の2〜3本は必ず骨折してしまいますし、心マされる患者さんにとって本当にいいことなのかと、やはり考えてしまいます。勿論頑張れば社会復帰出来るような場合、頼んででもさせて貰いますが、ご高齢の方や末期の癌の方など、ホントに安らかに自然な状態で見送ってあげる方がいいのではと思ったりもします。
親の死に目に会えなくて良かった、と言われる方もいらっしゃいます。変な意味でなく、自分の親の臨終を目の当たりにするコトのショック(精神的なストレス)がどれほど大きいかと言うコトだと思います。
ひるめし!さんが、お母様を亡くされた時、どれほどのショックがあったか計り知ることは出来ませんが、その大きさは「大人になった今でも心残り」があることからも想像に難くありません。
貴重な体験をコメントして頂き、ありがとうございました。
Posted by samura
at 2009年12月15日 23:48
