精神が肉体を凌駕する時
精神が肉体に与える影響は、医学的にも証明されています。強いストレスが加わった時、体はそれに対する反応を示します。頭が痛くなったり、過呼吸になって手足がしびれたり、めまいがしたり。場合によっては、胃の壁が破れて血を吐いたり。これはストレス性胃潰瘍ですが、精神が肉体に及ぼす影響は、測り知れません。ボディービルで筋肉を鍛える場合も、成りたい体のイメージを強く思い描きながらトレーニングする場合、イメージせずにトレーニングする場合と比較して明らかに筋肉の成長が違うことも、医学的には証明されています。あのシュワルツェネッガーだって、「俺の二頭筋は山よりでっかい!」と暗示をかけながらトレーニングしていたと言うではありませんか。
スポーツにおいて、戦いに臨む心構えというか覚悟というか、選手の精神力が試合結果に大きな影響を与えることは論を待ちません。ラグビーの試合では、実力差がそのまま結果につながることが多く、いわゆる番狂わせはそんなに多くはありません。しかし、ワールドカップの大舞台では、時々精神力が身体能力を凌駕し、大番狂わせを見せてくれることがあります。
絶対に忘れられないのが(あんただけね)、1999年第4回大会の準決勝ニュージーランド対フランス戦。正確には1999年10月31日(ちょうど10年目の今日、こんな記事を書いているのがちょっと不思議・・・)、会場はイングランド、ラグビーの聖地トゥイッケナム競技場。戦前からニュージーランド・オールブラックスの優位は揺るがず、順当勝ちするものと誰もが思っていました。当然わたくしも・・・。
しかし勝負というモノは、下駄を履くまで分かりません!
ニュージーランドのジョン・ハート監督は、こともあろうに準決勝を戦う前に決勝戦までの練習スケジュールを発表したんですが、これがフランスフィフティーンの闘志に火をつけてしまったんです。「おまえらなんぞ眼中に無い」とコケにされたわけですから、闘志をかき立てられるのも、まぁ当然と言えば当然のことですが・・・。試合前の国歌斉唱の時の選手の表情や眼の色など気合いの入り方が全く違っていて、中には涙を流している選手もいる程でした。試合はと言うと、前半は195cm 118Kgで100mを10秒台で走るモンスター、ジョナ・ロムーの2トライなどでオールブラックスがリードするんですが、後半に入ってフランスはスタンドオフ、ラメゾンの2つのドロップゴールと2つのペナルティーゴールで22対24まで追い上げ、オールブラックスバックス陣を背走させるキックを多用し2トライを加え、最終的には43対31で大方の予想を覆す大番狂わせを演じて見せたわけです。これなど、フィジカル、スキルに勝る相手を精神力でで圧倒した良い例だと思います。
フランスは決勝戦でオーストラリア・ワラビーズに敗れてしまいますが、これはスラムダンクで湘北が山王戦を制した後次の試合であっけなく負けちゃったのと同じようなモンで(あんた話飛びすぎっ!)、これはこれで納得出来ると思います(・・・?)。オールブラックスはと言うと、3位決定戦で南アフリカ・スプリングボクスにも破れ、屈辱の4位に沈んでしまいました。天下のオールブラックスも、一旦ゆるんだ気持ちを試合中に引き締め直すことは出来なかったわけで、戦いに臨む気持ちの持ち方に問題があったのではないかと考えています。
それから8年経った第六回ワールドカップ準々決勝、対フランス戦。試合前のハカで、カパ・オ・パンゴではなくカマテ・バージョンで臨んだオールブラックス。油断がなかった訳では無いのではと思う今日この頃ですが、いい加減そろそろ忘れましょう・・・。
スポーツにおいて、戦いに臨む心構えというか覚悟というか、選手の精神力が試合結果に大きな影響を与えることは論を待ちません。ラグビーの試合では、実力差がそのまま結果につながることが多く、いわゆる番狂わせはそんなに多くはありません。しかし、ワールドカップの大舞台では、時々精神力が身体能力を凌駕し、大番狂わせを見せてくれることがあります。
絶対に忘れられないのが(あんただけね)、1999年第4回大会の準決勝ニュージーランド対フランス戦。正確には1999年10月31日(ちょうど10年目の今日、こんな記事を書いているのがちょっと不思議・・・)、会場はイングランド、ラグビーの聖地トゥイッケナム競技場。戦前からニュージーランド・オールブラックスの優位は揺るがず、順当勝ちするものと誰もが思っていました。当然わたくしも・・・。
しかし勝負というモノは、下駄を履くまで分かりません!
ニュージーランドのジョン・ハート監督は、こともあろうに準決勝を戦う前に決勝戦までの練習スケジュールを発表したんですが、これがフランスフィフティーンの闘志に火をつけてしまったんです。「おまえらなんぞ眼中に無い」とコケにされたわけですから、闘志をかき立てられるのも、まぁ当然と言えば当然のことですが・・・。試合前の国歌斉唱の時の選手の表情や眼の色など気合いの入り方が全く違っていて、中には涙を流している選手もいる程でした。試合はと言うと、前半は195cm 118Kgで100mを10秒台で走るモンスター、ジョナ・ロムーの2トライなどでオールブラックスがリードするんですが、後半に入ってフランスはスタンドオフ、ラメゾンの2つのドロップゴールと2つのペナルティーゴールで22対24まで追い上げ、オールブラックスバックス陣を背走させるキックを多用し2トライを加え、最終的には43対31で大方の予想を覆す大番狂わせを演じて見せたわけです。これなど、フィジカル、スキルに勝る相手を精神力でで圧倒した良い例だと思います。
フランスは決勝戦でオーストラリア・ワラビーズに敗れてしまいますが、これはスラムダンクで湘北が山王戦を制した後次の試合であっけなく負けちゃったのと同じようなモンで(あんた話飛びすぎっ!)、これはこれで納得出来ると思います(・・・?)。オールブラックスはと言うと、3位決定戦で南アフリカ・スプリングボクスにも破れ、屈辱の4位に沈んでしまいました。天下のオールブラックスも、一旦ゆるんだ気持ちを試合中に引き締め直すことは出来なかったわけで、戦いに臨む気持ちの持ち方に問題があったのではないかと考えています。
それから8年経った第六回ワールドカップ準々決勝、対フランス戦。試合前のハカで、カパ・オ・パンゴではなくカマテ・バージョンで臨んだオールブラックス。油断がなかった訳では無いのではと思う今日この頃ですが、いい加減そろそろ忘れましょう・・・。
この記事へのコメント
こんにちは
人間ストレスが一番の大敵じゃないですかね。
いつもポジティブに物事を考えるようにしています。
雨ですが良い週末を~^^
人間ストレスが一番の大敵じゃないですかね。
いつもポジティブに物事を考えるようにしています。
雨ですが良い週末を~^^
Posted by HAPPY オトン
at 2009年10月31日 18:38

HAPPY オトンさん、
ご訪問有り難うございます。
明日は小学校の運動会の予定ですが、ご指摘の通り雨模様の天気になりそうです。お弁当作るべきか作らざるべきか・・・。
お母様方、難しい判断を迫られる週末になりそうです。
ご訪問有り難うございます。
明日は小学校の運動会の予定ですが、ご指摘の通り雨模様の天気になりそうです。お弁当作るべきか作らざるべきか・・・。
お母様方、難しい判断を迫られる週末になりそうです。
Posted by samura
at 2009年10月31日 22:54
