透明中隔腔とベルガ腔、5000人に1人の脳って、どんな脳よっ???
先日来院された患者さんが、以前別の病院で頭部MRIを撮影し、「5000人に1人の脳だね〜!」と言われたとのこと(驚)!
5000人に1人の脳って、どんな脳よ?????
興味津々で写真を見てみますと、過剰腔でした・・・・・。
と言うことで、過剰腔についてご説明致します。
正常の脳室構造とは別に、髄液の溜まりが出来ることがあります。透明中隔腔やベルガ腔などですが、これをひとまとめにして正中過剰腔と言います。では、実際の画像で見てみましょう!
まずは、正常の脳室の画像です。左右の側脳室の髄液が、モンロー孔を通って第3脳室へ流れ込みます。
ところが、側脳室前角の間に、もう一つ髄液が溜まっている袋が残っていることがあります。これが透明中隔腔です。
側脳室は基本的に左右一つずつですが、その間にも髄液の溜まっている袋が残っていることがあります。
本来二つあるべき側脳室が三つあるように見えますが、これはベルガ腔と呼ばれています。多くの場合透明中隔嚢胞と繋がっています。
脳室間腔と呼ばれる後方にある過剰腔も時々見つかりますが、臨床的な意義は少ないと思います。
本当に5000人に1人の発生頻度なのか、色々文献を漁ってみてもどれも書かれている頻度がバラバラで、はっきり言ってよく分かりませんでしたっ。
仕方がないので、当院で撮影した患者さんを1年分一人一人画像を見直して発生頻度を計算してみますと・・・・・、
なんと、4%。 25人に1人の割合でした!
学校で1クラス40〜50人くらいの生徒がいるとすると、1人〜2人は絶対いるって計算です。
5000人に1人じゃなくて、25人に1人でした・・・・・(適当なこと言う医者だなっ)。
5000人に1人の脳って、どんな脳よ?????
興味津々で写真を見てみますと、過剰腔でした・・・・・。
と言うことで、過剰腔についてご説明致します。
正常の脳室構造とは別に、髄液の溜まりが出来ることがあります。透明中隔腔やベルガ腔などですが、これをひとまとめにして正中過剰腔と言います。では、実際の画像で見てみましょう!
まずは、正常の脳室の画像です。左右の側脳室の髄液が、モンロー孔を通って第3脳室へ流れ込みます。
ところが、側脳室前角の間に、もう一つ髄液が溜まっている袋が残っていることがあります。これが透明中隔腔です。
側脳室は基本的に左右一つずつですが、その間にも髄液の溜まっている袋が残っていることがあります。
本来二つあるべき側脳室が三つあるように見えますが、これはベルガ腔と呼ばれています。多くの場合透明中隔嚢胞と繋がっています。
脳室間腔と呼ばれる後方にある過剰腔も時々見つかりますが、臨床的な意義は少ないと思います。
本当に5000人に1人の発生頻度なのか、色々文献を漁ってみてもどれも書かれている頻度がバラバラで、はっきり言ってよく分かりませんでしたっ。
仕方がないので、当院で撮影した患者さんを1年分一人一人画像を見直して発生頻度を計算してみますと・・・・・、
なんと、4%。 25人に1人の割合でした!
学校で1クラス40〜50人くらいの生徒がいるとすると、1人〜2人は絶対いるって計算です。
5000人に1人じゃなくて、25人に1人でした・・・・・(適当なこと言う医者だなっ)。
この記事へのコメント
7月15日付の画像の3番目、側脳室や4番目のベルガ腔の画像は何歳ぐらいの方のものですか。
脳ドックの私の画像くらいです。
年齢(50代)です。脳室拡張と言われました。
脳ドックの私の画像くらいです。
年齢(50代)です。脳室拡張と言われました。
Posted by kyoko at 2011年01月24日 17:18
kyokoさん、おはようございます。
コメントもありがとうございます。
画像は30代の方のものだったと思いますよ。
コメントもありがとうございます。
画像は30代の方のものだったと思いますよ。
Posted by samura at 2011年01月25日 07:50
さっそくお返事ありがとうございます。
初めての脳ドックで、脳室拡大とだけ聞かされました。経過観察だったのですが、よくわからないし、心配なのでいろいろ調べているうちに、先生のブログにたどり着きました。こんな感じだと思ったので、だめもとで聞いてみました。
個人差があるんですね。私も年齢相応の記憶力等の低下はありますが、すごく元気で、とくに問題がないので、経過観察します。
先生のブログの、タイトル写真、海がきれいですね。新婚旅行以来行っていません。行きたくなりました。
初めての脳ドックで、脳室拡大とだけ聞かされました。経過観察だったのですが、よくわからないし、心配なのでいろいろ調べているうちに、先生のブログにたどり着きました。こんな感じだと思ったので、だめもとで聞いてみました。
個人差があるんですね。私も年齢相応の記憶力等の低下はありますが、すごく元気で、とくに問題がないので、経過観察します。
先生のブログの、タイトル写真、海がきれいですね。新婚旅行以来行っていません。行きたくなりました。
Posted by kyoko at 2011年01月25日 18:17
kyokoさん、コメントありがとうございます。
脳室の大きさについての記事を書きました。2月11日に投稿予定です。ご参考になれば幸いです。
是非沖縄にも遊びにいらして下さい!
脳室の大きさについての記事を書きました。2月11日に投稿予定です。ご参考になれば幸いです。
是非沖縄にも遊びにいらして下さい!
Posted by samura at 2011年02月06日 00:18
先生、こんにちは。沖縄在住の30代女性です。質問ですが、ベルガ腔というのは子どもの頃あっても大人になったら消えたりするものでしょうか。1歳の時に医者から指摘されたらしいのですが、ここ数年定期的に受けているMRIでは見られないと言われました。
Posted by Tyler at 2014年02月05日 14:33
ベルガ腔、騎馬戦参加させて貰えませんでした。ラグビーで脳振盪したことは、ありますが、一年以上、前です。騎馬戦に参加させてくれない高校は、差別していると思います。参加させてもらうにはどうしたらいいでしょうか。現在何も病気の症状ありません
Posted by 高校生の母親 at 2016年04月04日 06:51
脳振盪は、何度かありますが、ラグビーに戻る時、脳神経の医師に診断書を書いていただき、学校に提出しました。ラグビーをやって良いと許可をもらいました。現在レギュラーです。騎馬戦はできると親は思います
Posted by 高校生の母親 at 2016年04月04日 08:03