最善を尽くす!
ナショナルチームのヘッドコーチってのは、大変な商売です。メディアや国民には叩かれ、選手には突き上げられ・・・。
年末には、わたくしが昨年11月9日のヘッドコーチで予言した通り、ジョン・カーワンの後任となるジャパンの新ヘッドコーチがエディー・ジョーンズ氏に決まりました。
カーワンジャパンとは違うチーム作りが行われるでしょうから、外国人選手の起用についてもエディーさんの考え方が反映されカーワンジャパンの時より日本人選手が増えるかもしれません(ジョン・カーワンも将来的にはそうする方向で考えていたはずです)。カーワン氏が外国人選手を多く起用したことに対して、ワールドカップが終わって後もわたくしの周囲でも「何故あんあに外国人選手が多いのか」等の反対意見が多く聞かれました。
でもわたくし、別にカーワン氏のチーム作りに批判的な立場にはありません。彼は決められたルールの範囲内で、最強と思われる布陣を準備したに過ぎません。カーワン氏が、彼がセレクトした外国人選手より能力が劣ると思われる日本人選手を、能力が上の外国人選手を選ばずにワールドカップのスコッドに加えたとしたら、そっちの方こそ批判されるべき(たぶん)!
その地域で共に戦っている選手達をひとまとまりで考えるのがラグビーの文化。もしそれがなかったとしても、限られた条件の中でベストを尽くすのがヘッドコーチの努めです。いやヘッドコーチばかりでなく、我々1人1人も限られた条件の中でどこまでベストを尽くすことができるかが日々問われていると言っても過言ではありません。職場の同僚が仕事しねぇとか上司がアホだとか、あれがないこれがないと悪条件を並べ立てるのは簡単ですが、自分が与えられたその条件の中でどれだけベストを尽くすか、あるいは尽くすことができるかが重要なことなのです!
話がそれましたが、他国における外国人(と言うか、その国出身者ではない選手)の数を見てみますと、
ニュージーランド:4
オーストラリア:7
南アフリカ:1
フランス:2
イングランド:8
ウェールズ:5
スコットランド:7
アイルランド:4
サモア:15
イタリア:11
トンガ:9
日本:9
フランスのキャプテンでiRBの年間最優秀選手賞にも輝いたティエリー・デュソトワールはコートジボアール出身ですし、オーストラリアの司令塔スタンド・オフのクエイド・クーパーはニュージーランド出身でしかもオールブラックスファン。引退してしまいましたが、世界最多の139キャップを誇るオーストラリアの元キャプテン、ジョージ・グレーガンはザンビア出身ですし、セルジュ・ブランコだってベネズエラ出身です。トゥイライギ兄弟なんか、兄さん4人はサモア代表で末っ子はイングランド代表と言う・・・。
それはいいとして、史上二校目の3連覇を達成した帝京大学。あんなでかい外人を両ロックに据えて、フォワードが強いのはあったり前じゃないですか。あれって、反則じゃないでしょうか?
って、あんたねぇ〜(言ってることが全然違う〜)。
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