下垂体腫瘍と視野障害

samura

2010年07月31日 01:14

下垂体は、成長ホルモンや甲状腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモンなどの大切なホルモンを分泌する非常に重要な内分泌器官ですが、何を間違えたか神様が下垂体を視神経交叉の真下に配置しちゃったんですねぇ。

神様も、脳外科医泣かせの罪なお方ですよ、ホント・・・。

と言うコトで、下垂体に腫瘍が出来ると、腫瘍は上に向かってどんどん大きくなります。下垂体の直上には視神経交叉があるモノですから、腫瘍の成長に伴い視神経交叉が下から上方へ向かって圧迫を受けることになってしまいます。

視神経交叉がど真ん中で障害を受けると・・・、そこは両眼の網膜の内側からの線維が交差するところで、両眼の視野の外側からの刺激を脳に伝える神経線維が障害を受けることになってしまいます。



図の黄色い部分で神経がブロックされると、視野の外側(左眼の赤い領域、右眼の青い領域)が見えなくなってしまいます。両眼とも耳側半分が見えなくなってしまうため、これを両耳側半盲と言います。視野が外側から狭くなってきている方(はいはい、ダッシュね)、まずは眼科で視野検査を受けてみましょう!

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