モンスター

samura

2011年04月02日 01:14

ラグビー界のモンスターと言えば、真っ先に思い浮かぶのがジョナ・ロムー。



この方、身長195cm体重118kgですが、ダッチハリケーン・アリスター・オーフレームと丁度同じくらいの体格だと考えればイメージが湧きやすいんじゃないでしょうか。



こんなのが100m10秒台のマッハスピードで突っ込んできたら、はっきり言って逃げるしかありません。どれくらい凄いかって、もう百聞は一見にしかず的にご覧頂くしかありませんので、下の画像をクリックしてモンスターの爆走をご覧下さい!





最後のシーンは1995年6月18日のケープタウン、対イングランド戦。20歳のロムーに吹っ飛ばされたのが、イングランドのフルバック、マイク・キャット。まぁキャット氏も、よくあのトラウマから脱して復活してきたと感心するしかありませんが・・・。

ロムーが現役時代に出場したテストマッチ63試合で挙げたトライ数が37。ロムーがトライゲッターであることには違いありませんが、徹底的にマークされ下手するとディフェンダー数人に囲まれますから、逆に手薄になったところに他のランナーが走り込む隙が出来るわけで、トライセットアッパーと言った方がいいのかもしれません。

わたくしの場合20年間で2トライですが、プロップだからトライ取らなくてもいいのであります。世界最強のオールブラックスの選手で言えば、現日本代表監督のジョン・カーワン氏が63キャップで35トライ。ジェフ・ウイルソンが60キャップ44トライ。クリスチャン・カレンが58キャップ46トライ。ダグ・ハウレットが62キャップ49トライなんだそうです。世界にはもっと凄い男がいて、元オーストラリア代表のデビッド・キャンピージー氏は、101キャップ64トライ。トライ数においてキャンピージー氏は元世界記録保持者。トライ数64は歴代2位の記録です。では世界記録保持者は誰かと言いますと、元日本代表大畑大介選手であります。



大畑選手は176cm、82kgと巨漢がひしめき合うラグビー界にあっては小兵と言えなくもありませんが、58キャップで68トライ。二度のアキレス腱断裂の重傷から復活し、私達に勇気と希望を与えてくれました。トライ数の世界記録を更新した際には、インタビューに答えて「(キャンピージーも)日本人に抜かれるとは思ってなかったんじゃないですか?」と言っておられましたが、決してそんなことはありません。その大畑選手も今期限りで引退です。リーグ戦の最後の試合で、右膝蓋腱断裂の重傷を負ってしまいましたが、最後まで力を出し切る大畑選手のラグビースピリッツに拍手を送りたいと思います。

大畑選手、お疲れ様でした!

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